11/18(水)現場入り10日目〜公演2回目

2020年11月19日 Posted in 30_唐版 風の又三郎 Posted in 中野note Posted in 公演記録
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2回目の本番が終わりました。
緊張の初日から一夜明け、全体に柔らかさが出てきました。
それは、お客さんを入場からお見送りするところまでの対応もそうですし、
何より、せりふに喋り言葉としてのニュアンスが出ました。

唐さんのせりふは七五調を基本とした韻律を持っています。
かなりふざけた言葉も並んでいますが、一見、下品な物言いにも
美文調が薫っている。すると、ひたすらその美文調を追いかけて
しまいそうになるのですが、やっぱりそこは、役者が自分のことば
として言いこなす必要があります。

そうすると、登場人物同士のやりとりはずっと"生"になって、
彼らが何をしているか、お客さん的には体感的に理解でき、
話の進行がぐっとわかりやすくなる。

そういう兆しのある公演でした。
しかし、同時に、早くも喉の疲れの見え始めた本番でもあって、
公演終了後は即座に片付けをして、早く帰って寝るように促しました。
19:00前には解散。

本番を進行しながら、休憩時間にニュースに目をやると、
感染者数がかなり厳しいことがわかってきました。
明日には、何やら都庁で動きがあるらしい。

この建物の中でいつも見る会見をやっているんだな、と
思わず目の前の都庁を見上げてしまう。

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そういえば、今日、ずいぶん前から予約していたお客さんから、
何人もキャンセルがありました。体調を悪くされたり、世間の情勢を
ご覧になってのご判断と思いました。
こういう時世ですから、事前に連絡してくださることをありがたく思います。
無理を押して公演をご覧になって、どなたか発熱した、
ということになれば大変なことになってしまう。
欠席のご判断を事前に頂くことで、当日券にも回せますし、
そういうご連絡でもって、公演を支えてくださっていると感じています。

その上で、立ち会ってくださる目の前のお客さんと、
3時間かけて圧倒的な場をつくることが、私たちの役割です。

加えて、一日一日、かなり厳しい状況になるだろうとも予想しています。
最悪、中止を迫られることもあるかも知れない。
今、やっている今日の舞台が、突然、千秋楽にならざるを得ないかも知れない。

だから、日々、健康管理と上演環境の衝動や換気に細かく気を配り続けて
惜しまずに死力を尽くす本番にします。

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・・・何か悲壮感があるようでもありますが、
考えてみれば、これは"演劇"のいちばんシンプルな状態だとも思います。
もともと、体調管理して普通、一回に賭けてこそ! ですから。

興行的には色々なリスクがあって頭を抱えてしまいますが、
"本番"が掛け値なし、一回こっきりの"本番"となって燃えてきます。
いっそ、わかりやすくていい! 

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余念なく準備して、明日もやります!!!
ちなみに、そのようなわけですでに確実キャンセルも出ていますので、
当日券が何枚かずつ出ます。

迷われている方は劇団にお問い合わせください。
070-1467-9274(劇団携帯)

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