11/21(土)現場入り13日目〜公演5回目
今日は1幕を終えたところから急に冷え込みました。
考えてみれば11月下旬。これまでが恵まれ過ぎだったとも云えます。
すぐさまホッカイロをお客さんに配る。
ずっとストックして使わずにきたのが、ここでやっと活躍することに。
今日、現場に遅く入った禿は、
昨日から喉の調子が悪く、医者に行ってきたようでした。
全体にはいよいよお互いの連携が高まり、場にも慣れて芝居は登り調子。
しかし、如何せん声や喉は消耗品、どんなにケアしていても
あれほどまでに喋り、叫んでいれば、どうしても負担がかかる。
昨日の劇中歌練習からすでに不調は明らかでしたが、
何とか4日目の公演を乗り切り、
今日は禿を別動させることにしました。
残すところあと二日間、なんとか保ってくれよと
祈るような気持ちでいましたが、
お昼にやってきた彼女は「いけなくは無い」という表情をしていました。
話は少しズレますが、ここにきてようやく
私たちはこの新宿中央公園での公演に慣れてきました。
単に芝居を通すだけでなく、それが「公演」であるためには、
劇の他に様々な要素を整える必要があります。
受付の仕方や、お客さんの案内の方法、本番中に広場に集まってくる
皆さんに静かにして下さるようお願いするやり方まで。
初日以来、さまざまな局面で発生する摩擦をちょっとずつ、
少しずつ解消しながら、やりくりしてきました。
それが今日の本番開始直前、「あ、これでこの場所での公演が完成したな」
と実感できた。それほどまでに、本日の開演準備はスムーズに運びました。
それから、いつもの前説に立つ寸前、私は女子楽屋に禿を訪ねて、
今日はどのくらい強気のあいさつをしたら良いかを訊きました。
彼女のコンディションによっては、勢いに溢れ開始より、
落ち着いた感じの開演コールの方がフィットすると思ったのです。
禿の答えは「昨日の声の出を10とすると、今日は11くらい」
・・・それならイケると思いました。
例え緩やかでも、要するに右肩上がりには違いない。
そういうわけで、今日はさらに、自信満々の開演コールにしました。
結果、禿は確かに昨日より調子を上げていたように感じました。
役者の様子を見ながら、あとは任せた!という思いで
いつも開演前のステージに進みます。
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