11/25(木)"風喰い"とは・・・
2021年11月26日 Posted in 中野note
『唐版 風の又三郎』初演のポスターの右サイドにはキャッチが
載っていて、それにはこうあります。
風の又三郎、風喰いの地より出でて魔都へと吹きぬける!
南は九州福岡筑前より坂東は夢の島魔都を射る。
"風喰い"・・・、てっきり唐さんの造語だと思っていたのですが、
そうではありませんでした。
"風喰い"とは九州の言葉で、
まるで風を喰らうように各地を渡り歩く者、
すなわち"芸人"のことらしいのです。
唐さんは夢野久作の『犬神博士』の一節からそれを知り、
であるならば、宮沢賢治の代表的登場人物「風の又三郎」こそ、
典型的な"風喰い"だと、連蔵したとのこと。
ここから、転校生とはすべからく芸人である、"風喰い"である。
とこういう風に考える。いかにも唐さんらしい論法です。
今日は、決して忘れないようにここに記しました。
公演が終了した後に、唐さんの思いのたけを知ることがあります。
これを知っていたら上演がどう変わったか、
まだ整理がつきませんが、またひとつ、接近しました。
ともかく、"風喰いの地"とは九州のこと。
これで意味が通じました。ただロマンチックな言葉を書いている
だけではなかったのです。
今日の勉強おわり! 今夜のゼミログは短めで締めます!!!
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