11/28(土)米澤剛志との対話
2020年11月28日 Posted in 中野note
彼には、劇場で行っている事業についてアルバイトを頼んでいたので、
せっかくなので今回の公演について振り返ったり、
これからのことについて話したのです。
米澤は、自分と同じ愛知県の出身で、
彼がまだ大学1年生の時、『青頭巾』という作品を
野外劇に仕立てて東北巡回ツアーを行ったのに参加したのを
きっかけに劇団に入りました。
初めは、大道芸人役の重村の助手として舞台に上がりましたが、
2014年秋に新宿中央公園で公演した望月六郎さんの新作『君の罠』で
大きな役を任せると、持ち前の大音声を発揮してこれを乗り切りました。
以来、唐ゼミ☆の大きな戦力として頼りにしてきましたが、
番外として、藤沢市で行った秋元松代さんの『常陸坊海尊』や、
秦野市で行った山﨑正和さんの『実朝出帆』でも、
コミカルな役を演じて気を吐きました。
他にも、得意の映像編集技術を生かして、神奈川県内の町村部を
巡ってオリジナル・スタンダップコメディを創作した際は、
PVを作ったり。それに刺激を受けて自らもスタンダップコメディを
始めたり、建築家の山本理顕さんと佐藤信さんが協同して行った
名古屋の東別院での野外イベントの際は、
プラトンの極めて難解な対話編を朗々と読み上げて結果を出し、
それが、座・高円寺で行われたエドワード・ボンドの『戦争戯曲集』公演
への出演に繋がりました。
今回の「教授」はかなり大役で、
座組み男役の中で下から2番目の若さであるにも関わらず、
とにかく年長で偉そうにしていなければならない役を演じて、
大いにせりふを言い、笑いも取りました。
なんと云っても、初演は唐さんが演じられた役ですから、
千秋楽は大いに緊張したことと思いますが、
唐さんの観賞に堪えて初めて「唐ゼミ」ですから、
私としても手応えを感じています。
聞けば、今後に向けて個人的に構想し、走り出しているようですが、
栄養と休養を充分にとり、あと1週間を無事で過ごして
米澤の『唐版 風の又三郎』を完走してもらいたいものです。
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