11/29(日)ワークショップについて

2020年11月30日 Posted in 中野note
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↑『唐版 滝の白糸』はこの雑誌に掲載されたのが初出でした(1974.9.10)。

今日は日曜日でしたが、
ワークショップの無い夜を久々に過ごしました。
ここ半年間は、ずっとハンディラボでZOOMをしてきましたから、
ちょっと不思議な感じがします。

初め、このワークショップは『唐版 風の又三郎』の出演者を
募集するために開始しました。

この大作には実にさまざまな登場人物が必要で、
現在の劇団員の数では特に男性役が足りませんでしたので、
稽古のさわりをここで体験し、作品の内容も伝えた上で、
出演を希望してくれる人がいたら良いと思ったのです。

と同時に、私たち劇団や唐さんのファンの期待にも応えたいと
思いました。コロナが流行する以前、私たちの劇団公演ではいつも、
芝居がはねた後にテントの中でお客さんお話をしてきました。
すると、中には唐さんの著作をたくさん所有し、何年にもわたって
本当によく読み込んでいる猛者が何人もいることが分りました。

そういう方たちと、あるいは全くの初心者でも、
とにかく唐さんの作品に興味を持つ皆さんに、
こういう読み方、愉しみ方がありますよ、
というご提案がしてみたかったのです。

実際、ワークショップの内容は、
読み解き甲斐があると私が感じた戯曲の一部分を俎上に上げて、
とにかく皆さんと一緒に声を出して読み込むというものです。
その方法自体、劇団で行う本読み、大学で展開している講座と
ほとんど一緒です。

戯曲を理解し、面白さを味わうにはこれが一番ですし、
実際に舞台に立つのであれば読んだ内容を体現するところまで
いかなければなりませんが、ここではとにかく読み手の頭の中に、
題材にした作品の理想的な上演がイメージできれば良いと考えています。

これは、ともすれば私たちの上演を観るハードルを上げてしまう
ことにもなりますが、自分たちに負荷をかける意味でもやっています。

再来週から始めるのは『唐版 滝の白糸』、
かつては沢田研二さんが主演で初演された1幕ものです。
ここから2ヶ月間ほどかけて、頭から読んでいってみたいと計画しています。

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