11/7(火)ガンダムの角 始末記

2023年11月 7日 Posted in 中野note
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↑現在はひたいの角のようなパーツ無しで頑張っています


先日の日曜、7歳の息子と良い時間を過ごしました。

最近、彼はプラモデルづくりに目覚めたのです。
ちょっと前、最初はファースト・ガンダムを組み立てました。
ガンダムといってもリアルタイプでなくSDの方です。
これは初回でしたからほとんど私が組み立てましたが、
息子はこれを大いに気に入りました。

続いて一昨日。
今度は手を貸さずに息子自身に組み立てさせようと
ニューガンダムのSDを買いにヨドバシに行きました。

今度は子ども用のニッパーも買って、
一人で組み立て始めました。そばにいると口を出したくなるので
こちらはなるべく見ないようにしました。

シールを逆さまに貼った挙句、貼り直そうと剥がしてダメにする。
ニッパーの使い方がまずくて、部品を傷つけてしまう。
左右反対にくっつけてしまう、など、
見ているとこちらもソワソワしてきて、
手を出さずにいることの難しさと闘いました。

結果、彼はなんとか組み立て終えて、
ファーストとニューを並べて眺め、やがてはそれらをぶつけ合い
始めました。脳内戦争です。
さらに、蕎麦屋に出かけようとしたところ二体を持ち出したのです。

蕎麦を食べ終え、ドラッグストアに寄り、スーパーにも寄りました。
その間、ガンダムたちは道路を飛行する。が、途中で気づいたのです。
気に入りのファースト・ガンダムの角がない・・・

それから90分くらい、もときた道や通り過ぎた店内を3往復しました。
が、結局出てきませんでした。そのトボトボとした歩みは
味わい深いものがあって、しょげかえる息子には悪いのですが、
自分には充実した時間のように思われました。

大げさにいうと映画『自転車泥棒』のような、こうして親子で
連れ立って挫折している体験は、変え難く大切だと思うのです。
これはちょっと唐さんの世界だな。そうも思い、
唐さんにこんな体験をしたと報告したくなりました。

新しいのを買ってやろうか?と訊いても、
あのもともとのパーツとは別モノだと言い張り、
購入を受け入れない息子は、なかなか良いセンスだと思います。
量産されている製品なのですが一点もの。これも唐さん的だな。
そう思います。

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