11/7(木)これが『ジャガーの眼』

2024年11月 7日 Posted in 中野note
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↑まずは初めて活字化された「新劇1985年7月号」を頼りに読んでいる


『ジャガーの眼』を読み始めて6日間。1幕が終わりました。
読むというのは、台本を作るということです。

これは、毎週日曜日の本読みWSに参加している方のリクエストにより
始めたことで、1月には俎上に上げて読むための準備をしている
というわけです。

1日に4頁のペースで打ち込みをし、あと10日ちょっと経つと
すべて終わりますが、改めて精読すると、冒頭から発見の連続です。
まず、台本上は冒頭にくるみの劇中歌があります。
今までに観たどの上演にも無い趣向で、これが自分を興奮させました。
トップから、移植された角膜を追うヒロインを前面に出して、
劇を動機付けます。今後は、どうして唐さん自身も台本通りに
しなかったのかを考える必要があるでしょう。
そして何より、書かれた通りに行う上演を想像する愉しさが
待っています。

それに、『ジャガーの眼』を精読していて他と違うのは、
圧倒的に唐さんの声が聴こえることです。田口のせりふは全て
唐十郎の声で聴こえてくる。

思えば、唐さんがこんな風に徹底的に主役に躍り出る劇は
珍しいのです。その意味で、ザ・役者としての唐十郎という作品だと
痛感します。くるみとサラマンダに、モテすぎな感じもありますが。

明日は2幕に進みます。



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