1/21(火)鷹さんに頭が上がらない!

2020年1月21日 Posted in 中野note
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鷹さんと私。2003年秋〜冬に上演した『鉛の心臓』チラシに載せた写真。

先日、私たちが困っていた『唐版 風の又三郎』二幕の歌問題について、
大久保鷹さんからアドバイスが寄せられました。

「♪麗しのエッタンベヤ〜......」という歌い出しで始まる、
謎めいたあの歌。

鷹さんが詳しく説明して下さったところによると、
初演時、ズバリこの歌をうたう「夜の男」役で舞台に臨んだ時には、
この歌はカットされたそうです。
21世紀になって上演された新宿梁山泊版の時も、この歌はうたわれず。
そもそも、唐さんがどこから引用されたのかも、よく分からないとのこと。

しかし、
せっかく新たに上演するのだから出来る限り探り当てたい気持ちをお伝えし、
電話で少しお話ししながら鷹さんと糸口を探っていると、
「どうも麿さんが鍵を握っているのではないか?」というアドバイスを頂きました。
「何か、麿さんの甲高い声で『エッタンベヤ〜』という歌詞を聴いたような気もする」
と。

鷹さんにそう言われて思い出したのですが、
私たち劇団は、劇中歌について麿赤兒さんにお世話になったことがあります。

あれは2012年に『木馬の鼻』を初演した時、
禿恵が演じた「群馬」というキャラクターが、
「♪エンネルカフェデチニータ〜」という歌をうたうのです。

出来るだけ正確に歌いたい旨、唐さんに相談すると、
あれはもともと『腰巻お仙 義理人情いろはにほへと篇』で、
「ドクター袋小路」がうたった歌だから、麿さんに訊くべし、
というアドバイスを受けました。

そこで、実際に禿は吉祥寺の麿さんのところにお邪魔して、
ご本人に歌ってもらって手ほどきを受けました。

と、まあ、こんな具合に、何か分からないことがあると、
鷹さんにお電話して伺ったりしています。

年末には、
「『由比正雪』に出てきたアノ科白、誰がどの場面で喋るんでしたっけ?」
などというこちらの質問にも、延々付き合って下さるのです。

鷹さんは自分にとって、ちょっと頭が上がらない存在です。

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