12/10(金)安藤洋子さんを観た
2021年12月11日 Posted in 中野note
それから秦野市に行って夕方近くまでを過ごしました。
行き。お昼前の東名を襲った超渋滞には閉口しました。
10㎞に140分かかると宣言されると、こちらは方針を改めざるを得ず。
横浜青葉でいったん高速道路を降り、
クネクネと東名に絡みつくように下道を走りました。
そして綾瀬から再び東名に復帰し、秦野を目指したのです。
きっと事故だったのだろうと思いますが、
コロナが流行してからは無かった車の多さに、
世の中が平常に近づいてきているのを感じました。
最近は、久々に運転する人がたくさんいて、
各地で事故がたくさん起きている気さえします。
秦野市で用事を終えると、欲張らず、サッと引き上げてきました。
『実朝出帆』以来、あの街の豊かさを気に入っている私は、
いつも豆腐や野菜を買うことに精を出してきました。
が、夕方に差し掛かれば、再び海老名あたりの激混みが目に見えている。
だから諦めました。おかげで、50分ちょっとで横浜に
帰ってくることができた。
というのも、今日はKAATで安藤洋子さんが踊りがあったのです。
絶対に遅刻してはならない。見逃したくないない舞台です。
安藤さんとは、2018年からご一緒してきました。
神奈川県の仕事で、シニア向けのダンス企画を立ち上げたのです。
コンテンポラリーダンスに疎い自分の前にいきなり現れたホンモノが
安藤さんで、そのことは僥倖でした。
実際、安藤さんの大きさを、自分は一緒にいながら認識していったのです。
例えば、自分の家の近所にあるイタリア料理屋のシェフはダンスが
好きで、自身も学生時代は舞踏をされていた。
そこに安藤さんを連れて行くと、
昔パリでフランクフルトバレエ団を観ました!と
すごく喜んでくれました。さすがは世界的ダンサー!
何より、"踊る"ということを、自分は安藤さんを通じて識りました。
今日もそうでしたが、安藤さんの動きは大きい。
それは、決して大きくない身体の、すべての部分を総動員することに
よって得られる大きさです。まるで多関節であるかのように
可動域をフル活用して動くので、滑らかで、動くべきところは動き、
止まっているべきパーツはピタリと静止している。
踊れる身体ってこういうものかといつも思いますし、
安藤さんが動くと"踊り"になり、"踊り"は日常のすぐそばにあるものだと
実感します。
それに、安藤さんは地に足がついている感じがします。
一緒にいると、世界的アーティストらしい集中力に圧倒されることが
ありますが、浮世離れした感じは無くて、安心します。
だから踊りも、花や妖精や天使の踊りではなく、人間の踊り。
人間の営みの傑作という感じがします。
安藤さんとの出会いは、KAATの仕事を通じて得たものの筆頭です。
今日は最高だったけれど、明日にもう一度、安藤さんは踊ります。
明日は明日の舞台がある。そういう当たり前のことを感じさせて
くれるのも、安藤さんの絶大な魅力です。
明日には明日の霊感を、安藤さんは帯びるはずです。
明日、私は別件があって行かれません。今日の舞台を観た自分が、
明日の観客をうらやましく感じてしまう。安藤さんの魅力です。
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