12/11(土)『泥人魚』を観てきた!

2021年12月12日 Posted in 中野note
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今日は早朝にレンタカーを返しに行き、横浜駅で買い物をしました。
その後には息子と娘の通う保育園の学芸会が予定されていました。
特に五歳のさねよしは緊張して早く起きてしまった。
聞けば、朝のせいか声が声がかすれている。

そこで、彼を伴って行き、ウォーミングアップしました。
4㎞ほどを走ったり歩いたりして、身体を温めたら、
よく声も出るようになってきた。

そういうわけで、昼まで彼らの劇を鑑賞。
帰り際、園長先生に「演出はどうでしたか?」と訊かれ、
苦笑するしかありませんでした。
きちんと進行する子もいれば、恥ずかしくて動けない子、
傍若無人で痛快な子、さまざまタレントが揃っており、楽しみました。

午後は事務をして、夕方には渋谷へ。
シアターコクーンで上演している『泥人魚』を観るためです。
もともとがコンパクトにまとめられた台本で2時間ちょっと。
私が23歳の時に唐さんに多くの賞をもたらした劇がどんなだったか、
見つめ直すに良い上演でした。

特に唐組になって以降の唐さんの台本は、
不況下における世話物の要素が強く押し出されます。
ハッタリの効いた登場人物たちが入り乱れ、下町の幻想譚と化す
状況劇場時代の作風は、時代や唐さんの年齢や興味に合わせて変化し
この『泥人魚』も生み出されたように思います。
そこに、お得意の軽演劇的なノリがスパイスのように加わる。

敵役たちに付けられた「踏屋(ふみや)」や
「ガニ(きっと"ガニ股"からとられたに違いない)」という
キャラクター名の面白さを、味わいました。

そうです。今の方が確実に味わえる。
当然ながら、それは2003年から20年近く経って、
自分が変化したからだと思います。

当然ながら自活するようになりましたし、家族もできました。
生活の実感を通して社会を感じるようになり、そういう中で
人の情実に感じ入ることが多くなりました。

だから、諫早湾やギロチン堤防をめぐる当地の人たちの反応、
それぞれの言い分を、ウンウンと頷きながら聴きました。
初志を貫く人、生活のために宗旨替えをする人、それぞれの人たちの
言い分や心苦しさが、判るようになりました。

最後の最後に登場する、漁協関係者のリーダー格「ガンさん」。
"義眼"という設定ゆえに"眼"からとられた名前でしょうが、
最後にヒロインに転向を迫るなら、登場しなに「面舵いっぱーい!」
などと格好つけなけりゃいいのに、と思いました。
が、それが人間というものだよ、と唐さんに教わった気がしました。

公演はまだ始まったばかり、12/29の年末までやっています。




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