12/13(金)あるゲーム・プログラマーの物語
2024年12月13日 Posted in 中野note
↑初演された時のビジュアルです。演出の「骸馬二(がい うまじ)」
というのは、唐さんの別名で、要するに唐さん本人です
この劇の初演は1998年で、例のポケモン・ショックを受けて
書かれています。ピカチュウの発光により、多くの小学生が
緊急搬送されたという、あの事件です。
事件が起こったのは1997年12月のことでした。
唐さんの『電子城』は1989年、『電子城Ⅱ』は1991年です。
最近リメイクされ、私も年末年始にやりたいと思っている
「ドラゴンクエストⅢ」に影響を受けた台本です。
こうしてみると、ドラクエからポケモンまで10年かかって
いなかったのだという事実に気づいて、10代の数年間というものは
大変に大きな隔絶を生むものだと思わざるを得ません。
あと1週間ほどで読み終わる『電子親友』は、
プログラマーの格闘を描いたもので、唐さんなりにヴァーチャルを
生み出す人の頭の中や皮膚感覚を想像していたことがよくわかる劇です。
一方で、これが一人芝居といえるかどうか、
というのも、チラッと過ぎる人形や、人の気配や、声や、
舞台裏には三人くらいは控えていないとまわりそうにない台本
だからです。そうやって「一人芝居」という、ある種のナルシシズム
を茶化す唐さんが元気です。
どこかで挑戦できる機会をつくってみたいものです。
引き続き読みます。
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