12/14(火)坂本小学校の大そうじ
2021年12月14日 Posted in 中野note
一昨日の日曜日。行ってきました、入谷の坂本小学校。
唐さんが小学校時代を過ごし、担任だった滝沢先生の指名による
朗読を経て演技開眼。80年代の名作『黄金バット〜幻想教師出現〜』の
元ネタにもなった坂本小学校の取り壊しが迫っています。
そこで、入谷の記憶を未来に繋ぐ会(入谷コモンズ)の小林一雄さんが
発起人となり、毎週末のに大掃除を行うことになったのです。
私としては、大変に重要な唐十郎スポットである
この小学校を惜しみつつ、堂々と中に入ることができる機会とあって、
劇団員の佐々木あかりとともにすぐに申し込みました。
果たして当日は、晴わたる陽射しが暖かで、
上野駅から新人の佐々木を案内しながら、坂本小を目指しました。
唐さんの幼少期のこと、万年町のことを話しながら歩くと、
小学校時代の唐さんが水たまりに釣り糸を垂れて数時間を過ごしたという
校庭に行き当たります。
「あの三階部分が滝沢先生の住んでいたという理科室か・・・」
唐十郎フォロワーならば自然と沸き起こるマメ知識の数々を
ここぞとばかりに佐々木に伝授!
掃除に集まったのは、建築に関心を持つ方、小学校に感謝するご近所の方、
浅草からやってこられた方、海外からの日本滞在中に立ち寄られた方、
さまざまでしたが、自称紹介を終えたあと、嬉々として掃除を始めました。
掃除してみて体感したのですが、この企画はなかなかに稀有な体験です。
いよいよ取り壊そうとする施設を懸命に掃除する。
これは一見すると理屈に合わない、非合理な行動です。
(実際、小林さんによれば、持ち主である役場には
なかなか理解されなかったそうです。)
が、だからこそ、この行動はとても贅沢で、意味があることのように
感じられました。感謝とか、愛着とか、過去への憧憬とか、祈りとか、
なかなかに清浄な体験です。もはや使う人がいるはずのない床や机、
サッシを磨いていると、実に空間がステキに輝いてゆく。
もちろん、写真を撮影したり、職人さんたちが丹精してつくった
建築様式をじっくりと愉しむ余裕もある会です。
時間も、一回2時間とコンパクト。あっという間です。
このような企画を思いつき、準備し、淡々と片付けを行う小林さんはじめ
入谷コモンズの皆さんには、ほんとうに頭が下がりました。
最終日は12/26(日)です。
可能な限り日程を調整して、もう一度参加したい。
どんな方でも、興味があって申し込みすれば簡単に参加できます。
唐十郎ファンの方には、この機会を逃さないようオススメします!
申し込みはコチラ
↓清掃後、小林一雄さんと。
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