12/16(木)リュートにハマる
2021年12月16日 Posted in 中野note
リュートにハマっています。
そう。ギターやマンドリンのご先祖様にあたるあの楽器です。
演奏、ではなく聴くの専門です。
最近、中古レコード屋を覗いた際、店内に良い音楽でかかっていました。
とにかく音色が良い。くぐもったところがあって、雰囲気と味がある。
レジカウンターでは「ただいま再生中」としてリュートのレコードが
紹介されています。うちにレコードプレイヤーはないので、
「これのCDはないですか?」と訊いたところ、ベテランの店員さんが
すぐに見つけてくれました。
「Konrad Junghanel(コンラッド・ユングヘーネル)、名手ですよ!」
という助言付き。
以来、ずっと聴いています。
私の世代にとって"リュート"という言葉との出会いは、
ファミコンで親しんだファイナルファンタジーⅢに出てくるアイテム
「ノアのリュート」なのではないかと思います。
物語の進行に不可欠な重要アイテム。だから、リュートという名前は
知っている。しかし、実際の音色は知らない。そういう感じでした。
実は、数年前にも"リュート"との再会はあって。
縁あって知り合いになった現代音楽ユニット"工房・寂"の演奏会が
日本大通りのギャルリー・パリで行われた際、演奏に参加していた
山田岳さんの才気に一聴して痺れました。
帰り路、速攻でタワレコで買ったアルバム『オスティナーティ』の中に、
山田さんが弾くリュートの曲があったのです。
けれど、このCDは古今の楽曲を縦横に並べてあらゆる弦楽器を駆使する
全体の構成が素晴らしく、リュートのみ突出しているわけではありません。
そこへきて、最近はすっかりハマり、ズブズブな毎日を過ごしています。
実は、これにはひとつ気になることがあって。
ずっと前に唐さんにこう言われたことがあるのです。
「バッハの曲で、昔、芝居に使ったことがある。チトチトチトチトって、
繊細で可愛い良い曲なんだ。あれを探して欲しい」
これまで、これだ!というものを見つけきれずにきましたが、
バッハにはリュートの作品もあり、ついにヒットするのではないかと
予感しています。そうでなくても、アコースティック・ギターを
好きな唐さんの劇に合う音楽が、リュート作品の中に発見できそうです。
一度、生演奏を聴いてみたいとも思っています。
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