12/22(水)ビザ、複雑怪奇!

2021年12月23日 Posted in 中野note
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↑突撃した朝に撮った写真。妙に近い。
申請センターの入口がそそり立っている。当時の自分の精神状態です。

明日の早朝、ビザの申請をします。
・・・ここまで来るのにだいぶ時間がかかりました。
現在だって油断ができませんが、『唐版 風の又三郎』公演が終わって以来、
最大の懸案事項に明日、一つのケリがつこうとしています。

私が来月から渡英する研修というのは、
文化庁が毎年、「舞踊」「音楽」「美術」などのジャンルごとに、
数名を海外に派遣させている海外研修制度です。
短ければ2ヶ月間。長い人になると3年の研修が可能です。

自分は1年コース。正確には最大350日なわけですが、
10代半ば〜20代はじめでピアノやヴァイオリン、バレエなんかを
学ぼうとすれば、これはもう2〜3年の留学ということになる。

自分は「演劇」で行くことになりました。
今年の3月に内定が発表された時、最大の不安は「英語」でした。
中学校の頃、関係代名詞の登場とともに英語を見失った私です。
さすがにこれはマズいと思い、然るべき予算投下をして
勉強し始めました。忘れもしない4/19(月)のことです。

半年間、とにかく1日に2時間半〜3時間を捻出せよ、
とコンサルタントさんに言われ、中学英語を必死に勉強しました。
ちょうど浅草での公演が終わる頃にこのコースを卒業し、
何とかZoomで、相手の言っている事の2割が汲み取れるようになり、
事項紹介と返事ができるようになりました。

で、次に問題になったのがビザです。
思えば、面接試験の時、文化庁の職員さんは何度も念を押してきました。
「ビザの取得に文化庁は手を貸せませんから、ご自身で取ってください」
と、まあ、こういう意味の事です。

初め、なぜこんなことを何度も確認するのか私はちんぷんかんぷん。
が、いよいよ本腰入れて渡航日を決めよう、実際の滞在期間を設定しよう、
そう思った10月末になって、ようやくその意味を知ることになった。

まず、ビザをどこで取得すれば良いのか分からない。
英国が発行するビザの種類のうち、どれを目指せば良いのか分からない。
しかも、文化庁から助成をもらって社会人が渡英するのはレアケースなので、
あまり参考になる先例がない、と、こういう具合でした。

仕方がない。とにかくもビザは英国が発行するものなので、
私はある日、皇居のお堀端にある英国大使館にいきなり突撃し、
警備員さんや守衛さんに「ここではないですよ」と断られることから
事を始めました。彼らも私に手を焼きながら、案内のペーパーをくれた。
英国の場合、ビザは新橋の申請センターで申し込むらしい・・・

その足で新橋に向かった私は、「絶対にアポを取ってください」
という意味の張り紙がされたオフィスのチャイムをノーアポで押して、
ここでも職員さんを当惑させる。

わかったのは、ビザ申請というのは、
完全な正解を誰も保証してくれないという事でした。
英国が発行するビザの種類を見て、自分の境遇はこれに近いのではないか
と予測を立てる。その申請に必要な書類を英語のホームページを
読み解きながら揃える。アポを取って提出をする。こういう流れです。

しかし、それで本当に取得できるかどうかは、誰にも分からない。
さらに、新橋の申請センターというのは単なる窓口に過ぎず、
判断は、英国がフィリピンのマニラに置く機関が判断するので、
そもそもダメだとか、この書類が足りないという決定にも、時間がかかる。

まして、自分は就労なのか、就学なのか、よく分からない立場なので、
これがビザ取得の難易度に拍車をかけました。
結局、考えつく限りの知り合いやネットで調べたエージェントを当たって、
やっと適切な指南役を発見し、そこから準備を本格化できたのが11月半ば。

で、その方の指導に従って条件と資料を揃え、
アポを取って正式に申請センターの門を叩くのが、
明朝8:00ということになったのです。帰ってきたぞ、新橋!
(それにしても、10月は無法なことをしました!)

深夜までやっているドンキホーテ横浜西口店で買ったファイルに
ちゃんと資料もひとつひとつ、分類して入れ、メモも貼り付けました。
一発でいけないと間に合わないスケジュール感なので、入魂の申請です。
あと数時間で家を出ます。

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