12/23(火)唐さんのカメオ出演
『盲導犬』には唐さんの出番があります。
それは、「銀杏」が胴輪をはめられた後に悪夢の場面が終わり、
「破里夫」と「フーテン」が再登場してくる場面です。
そこに、こんなト書きがあります。
女、うずくまる。タダハル見おろす。
そっと胴輪に手をやる。ギターの音がする。
盲と少年が上手より現われる。
ファキイルの唄をうたっている。
少年と盲はどこで通じたか知らねども、
いやに馬が合っている。その筈だ!
フーテン少年のズボンは尻のところだけ大きな穴が
あいていて、尻のお肌が見えてしまっている。
すでに風は彼を犯してしまったのか!?
このト書は、客の中から急に一人の男が立ち上って
言う。今、書いたことも言う。
最後の2行。これが、ただのト書きでなく、誰かが読み上げるべき
ものとして書かれているものだという指示です。
初演時、これは唐さんが読んだらしい。
当時、状況劇場は『ベンガルの虎』を上演中でしたが、
唐さんは自分の劇団の芝居の合間にアートシアター新宿文化に
駆けつけては、これをやっていたということです。
ウケたでしょうね。
「銀杏」と「タダハル」役の役者にとってみれば、なんだか
人形浄瑠璃のような場面だな、とも思います。
自分の描いた芝居を優れた他団体のメンバーが上演して、
そこに飛び入りする。唐さんにとって至福の時だったと想像します。
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