12/28(土)あの人にもたまたま出会ってしまう

2019年12月28日 Posted in 中野note
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↑とっても面白い『ハイパーアングルポーズ集SP〈怪人〉』の表紙

昨日は、たまたま唐さんに自分が会えた話をしましたが、
今日は唐さんご自身が、
偶然にもある人に出会ってしまった話をしましょう。

正確にいつだったかは忘れましたが、
あれは、唐さんに横浜国大まで
通し稽古を観に来て頂いた時のことです。
私たちは唐さんが定年退官されてからも、
必ず現場入り前の通し稽古をご覧頂いていました。
芝居に問題や、意に沿わないところがあった場合は
指摘してもらうためです。

このタイミングで意見をもらえれば、
現場入りしてからの間に修正が可能ですから、
本番初日の一週間前には立ち会って頂くようにしていました。

そういう時は、都内のご自宅まで車でお迎えに上がります。
ある時、横浜に向かって環七を降っていた時、
唐さんがスーパーで買い物をしようとおっしゃったのです。
いつも通し稽古が終わったら飲み会をして、
その席で芝居の勘所や修正ポイントについて
お話を頂いていましたので、
唐さんは私たちで用意していたツマミに、
何品か足そうとして下さったのです。

それで、少し迂回にはなりますが、三軒茶屋に寄ることにしました。
あの街はスーパーが潤沢だからです。

で、車を路肩に停めて、自分は車番、唐さんだけ降りて頂くことにしたのですが、
唐さんが車のドアを開けて降りた先、ちょうど1メートルほどのところに、
麿赤兒さんが立っていたんですね。
「おう、麿」「あ、唐じゃないか!」
この時も、唐さんはさして驚きもせず、
まるでそこに麿さんがいるのが当たり前かのように立ち話を始めたので、
私は何だか笑ってしまいました。

それにしても、唐さんが車から降りた瞬間のお二人の距離が異様に近く、
可笑しかったのを覚えています。

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