12/31(火)2024年が終わります

2024年12月31日 Posted in 中野note
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↑3月の半野外公演『鐵假面』

大晦日です。
2024年はなんといっても、唐ゼミ☆公演を2度達成できたことが
私たちのいちばんのよろこびでした。

劇団員が減って、苦労もありましたが、それでも多くの新しい仲間にも
恵まれて、『鐵假面』のリニューアル版と『少女仮面』を新しく
つくることができました。

『鐵假面』では、ロンドン滞在時にずっと考えてきたアイディアを
投入して、新しいテント&野外公演のかたちを模索しました。
『少女仮面』では、やり尽くされた名作であっても、
唐十郎に根差した自分達のオリジナルを展開できたと実感しています。

『鐵假面』津内口が主役を務めて大役を果たしたこと、
一時は出演が無いと思われていた米澤が合流し、気を吐いたこと、
椎野が6年ぶりに舞台になったこと、たくさんの仕事を抱えた
齋藤がそれでも、唐ゼミ☆のものづくりの中心を担って縁の下の力持ち
であり続けてくれていることに、今年は大いに支えられました。

来年からは、もっと劇団員を増やすべく、小さくともできることから
日々の唐ゼミ☆の活動を盛んにしていきます。創作を日常的に、
こまめにやるのが目標です。唐十郎がいなくなった実感はまだなく、
日々、唐さんとのおしゃべりをしています。

他の仕事では、初めてオペラ制作に関わったことが大きな体験でした。
それから、トゥキュディデスとヘロドトスの『ヒストリカ』を読んだ
ことは内面的に大きな体験でした。

特にトゥキュディデスの『戦史』は、それ自体の面白さもさること
ながら、今後の自分の唐作品上演に一つの指針を与えてくれるように
思います。克明であること、事実と真実を突き止めようとすること、
それらの限界を特に自覚しつつ、それでも探究し続けること。

願わくばまたギリシャに行きたい、そう思いながら年が暮れていきます。
みなさま、2024年もどうもありがとうございました。

↓すばらしいメンバーで上演できた7月末の『少女仮面』
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