1/24(日)劇と子育て

2021年1月24日 Posted in 中野note
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↑唐ゼミ☆では"新人劇団員"という扱い。そのうち戦力になります。

今日、移動の合い間にYouTubeでワイドショーを見ていたら、
歌舞伎俳優の不倫報道について、「そんなものは芸の肥やし」という
発言がありました。いわゆる「飲む」「打つ」「買う」というのも
伝統的な俳優修行の一貫であるそうです。

今日めでたく千秋楽を迎えた唐組の『少女都市からの呼び声』。
あの演目には、序盤に主人公の田口とヒロインの雪子が
「健康保険」をことをやたらと気にして会話する場面があります。

『少女都市からの呼び声』は、
もともと状況劇場が1969年に初演した『少女都市』を
唐さんが80年代に劇団の新人公演用に改作したもので、
当の『少女都市』にも、この「健康保険」に関するやりとりは
バッチリ出てきます。

これは私の想像ですが、
唐さんがそんな風に生活感のあることをせりふに書き込めたのは、
ご自身が父親になったからに違いないと睨んでいます。
大鶴義丹さんが生まれたのは、1968年4月24日だそうですから、
色々と気になる状況だっただろうと推察します。

幼い義丹さんと一緒にご覧になったであろう
『愛の戦士レインボーマン(1972-73年放送)』など、
主題歌やストーリーが、90年代に書かれた秀作
『動物園が消える日』に結実したりもしています。

「飲む」「打つ」「買う」だけでなく
「子育て」もまた芸の肥やしになるということです。

唐さんを端から見ていると、
取り立てて派手な事柄出なくとも、生活のすべてを芸の肥やしに
している感じがします。それでいて全く貧乏くさくないところが、
見習うべきハイセンスです。

今日は少し、雨の中を子どもたちと出かける時間がありました。
生活と創作は渾然一体となって、自分の前に開かれています。

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