12/5(木)九州でやっている!

2019年12月 5日 Posted in 中野note
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『ジョン・シルバー』とは聞き捨てならない!
福岡でやっているイベントは、今週末12/8(日)まで。

『ジョン・シルバー三部作』上演中に九州から相談が寄せられました。
聞けば、11〜12月に行う唐さんを特集したイベントで、
以前、「大唐十郎展」のメインビジュアルに使った、
この写真を使いたいとのこと。

歓んでOKし、唐さんサイドや、
撮影してくださった首藤幹夫さんにも許諾を得て、
先方に使用の許可連絡をしました。

スケジュールやお金が自由になれば、飛んでいって参加したいくらい。
今頃、盛り上がっているのでしょうか。


ところで、この写真を撮った日のことは、ありありと覚えています。
撮影日は、忘れもしない2011年8月15日。

ちょっと前にヤフオクのくだりで紹介したように、
久しぶりのリサイタルを計画した時、
私が意識したのはもちろん、
1973年に行われた『唐十郎 四角いジャングルに歌う』でした。↓

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これの21世紀版をつくろうとしたのです。
唐さんは当時、ボクサーパンツとグローブを持っていました。
なぜ持っていたのかは、今後また紹介しますが、
それを見るなり「唐さんに、あれを衣裳にしましょう!」という具合に
事が運んだのです。

首藤さん、劇団員の禿恵と連れ立ち、唐十郎アトリエのチャイムを鳴らすと、
中から扉を開けて下さった唐さんは、すでにこの恰好でした。

「まずはインタビューを取りますから、何か上に着てください」と伝えても、
唐さんは「このままでいい」と気合い充分。
結果、かなりシュールな光景のインタビューとなり、
約30分間お話を聴いて、いざ撮影へ!

首藤さんが速やかにブルーバックを用意すると、
唐さんは「わかった。入場するところから行くから!」と、
ボクサーの入場から演じ始め、続いてシャドーボクシングへ突入。

当初、ストップモーションして欲しかったこちらの要求を完全に裏切り、
背景のブルーバックからは常にはみ出っぱなし。
ガードを下ろした状態から地を這うようなアッパーを繰り返す唐さんに、
私と禿は狂喜し、首藤さんは満面の笑みでシャッターを切り続けました。

帰りの車中は「オレたち、良いものを見たなあ」という話題で持ちきりでした。
後にも先にも、あんなに楽しい終戦記念日を過ごしたことはありません。

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