12/7(火)なぜか松本清張
2021年12月 8日 Posted in 中野note
YouTubeに上がっていた松本清張のドキュメントを観ました。
これまで、代表作の数冊を読み、映画を観たことがある程度だった
自分は、この作家が半生においてかなり苦労したこと、デビューが
41歳とかなり遅い段階からのスタートだったこと。
それでいて、あっという間に流行作家となり、82歳で亡くなるまでに
膨大な執筆をしたことを知りました。
次いで、懐かしい映画を観ました。
自分が『砂の器』を読み、また映画を観たのは中学生の頃でした。
当時、売れに売れていた松本人志さんの『遺書』という本に、
「〜は『砂の器』のようなものなのである」という一文があり、
親にその作品は何かと訊いたところ、読んだり観たりすることを
勧められたのです。確かそんなきっかけでした。
あるいは、1960年代と21世紀になってからと、
『ゼロの焦点』の映画を2パターンで観たり。
唐さんの作品に取り組みながら、参考にした作品もあります。
文庫本に収められている『黒地の絵』という中編です。
『蛇姫様 わが心の奈蛇』に挑んだ時、
物語の重要な背景である朝鮮戦争時代の小倉、門司の様子を実感を
持って理解するのに一番役立ったのが、この本でした。
朝鮮半島で戦死した米兵たちの亡骸が門司港まで運ばれ、
そこで遺族たちのために整形される。
唐さんの『蛇姫様〜』は、その遺体輸送船に乗って日本にやってきた
半島からの青年たちの過酷を描いた作品です。
(というとシリアスそうですが、かなりコミカルな劇です!)
こういう思考の流れで、そのうち『蛇姫様 わが心の奈蛇』も
ワークショップで取り上げてみたくなりました。
ひょっとしたらロンドンからかも知れませんが。
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