1/3(金)今日はあの事件の日

2020年1月 3日 Posted in 中野note
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↑写真は、2016年に私たちが同公園で同演目を公演した時の開場直前、
ふらりと現れた大久保鷹さんが、熊野に熱のこもったアドバイス中。

今日は新幹線に乗りました。実家の名古屋に帰省するためです。
車内は空いており、まだ余裕がありました。
さすがに駅やデパートは買い物客でごった返していましたが、
まだまだ世の中はお休みモードという感じ。ああ、平和だ。

などと言っている場合ではありません。
唐十郎門下的には、今日はピリッと気が引き締まる日なのです。
忘れていはいけないあの日。

そう。新宿西口中央公園事件が起こったのは51年前、1969年の今日。
唐さんたちが花園神社からの撤退を余儀なくされ、
新たな公演場所を求めて西口中央公園の使用を都に掛け合うも許可が降りず、
機動隊に囲まれるのを承知で『腰巻お仙 振袖火事の巻』上演を強行、
終演後に連行されてしまった日なのです。

「正月三日からアングラ暴れる」って新聞に書かれたなあ、と、
以前、唐さんはおっしゃっていました。
テントと言うとどうしても暖かい気候をイメージしがちなんですが、
あれ、真冬にやっていたんですね。

観客が何人だったのか、
紅テントを囲んだ機動隊がどれくらいの規模だったのか、
現場にいた人に聞くたびに数が違って人数は定かではないですが、
とにかく熱気とともに語られることの多いあの公演が、
冷え冷えとした三が日の夕方から夜にかけ、極寒の中で行われていたと思うと、
気持ちはますます熱くなります。

自分が子どもだった1980年代ですら、
正月は商店が開いておらず、静かなものでした。
まして60年代の終わりと言えば、推して知るべしです。
いかに世間を賑わせたことか。

芝居のエキストラとして唐さんに稼働させられてしまった、
警察関係者や機動隊の皆さんにも、頭の下がるところです。







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