2/11(祝月)唐さんの誕生日

2025年2月11日 Posted in 中野note
2016.2.11唐さん誕生日(6周目)のコピー.JPG
↑2016年のお誕生日の際の写真です

本日、2月11日は紀元節であると同時に、唐さんのお誕生日でした。

そこで、朝から起き出して、息子と念入りに風呂そうじをしました。
『少女仮面』が岸田戯曲賞を取った時に、家の風呂をグレードアップ
したと、取材に応えていた記録を思い出してのことです。

唐十郎という人は実に日常を大事にしますし、シャレのように見えて、
「風呂を直した」というのは、いま思えば、宝塚の成り立ちをテーマに
「風呂」が大事な中道具である『少女仮面』に引っ掛けていたのだ
ということを、メラミンスポンジで風呂場の壁をゴシゴシやりながら
気づきました。

さらに、排水溝の髪の毛をとり、カビキラーをして放置すると、
家の中が消毒くさくなって、『吸血姫』第二幕の消毒くさい看護婦たちを
思い出します。

それが終わると、急遽、東京に行くことになりました。

用事自体は2時間くらいで済んだので、混み合う本屋さんに行って、
『ホフマン短編集』『黄金の壺』『少女地獄&氷の涯』などの文庫本を
買いました。徐々に整理している本棚に必要だと考えたからです。

家に戻り、今日はうちの娘の誕生日でもありましたので、
彼女のお祝いをして、本棚の整理を続けました。合い間に電球の替えや
収納ケースを買いに行き、チャンドラーの『プレイバック』を読み進めて
います。

「強くなければ生きられない。優しくなければ生きている資格がない」
というやつです。夕食、娘に食べたいものを訊いたら「うどん」と
言われ、彼女はうどん、自分はサバの文化干しを頂きました。
公演終了後の宴会で、サバを焼いて、なぜか手づかみで食べたのは
面白い思い出です。

ホームセンターに行き、電球や風呂の蓋を買ってリニューアルしました。
「非日常」は「日常」から生まれる。私は唐さんの創作スタイルを
そういうふうに捉えています。

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