2/16(木)ロンドンからの宿題
2023年2月16日 Posted in 中野note
↑これが記念撮影用のバナー。ロビーに置いてある。
今日は明かり合わせを終えて、初めて劇場での通し稽古をしました。
明日には最終リハーサルをして、初日を迎えます。
いろんなところに持って行きたい。
言葉なしのショーなので世界にも持って行きたい。
そう考えて出演者2名、スタッフ2名の最小チームでやってきました。
音響も照明も舞台監督もプロデューサーもやるテツヤさんには
たいそうな負担ですが、私もロビーでお客さんの記念撮影などして
最後までお客さんへのサービスを全うしたいです。
そのためのグッズも届きました。
記念撮影用のバナーや、販売用のTシャツやポストカードなどです。
井上リエさんのおかげで、この公演のビジュアルは大したものに
なりました。それを活かしたデザイナー・金子さんの手腕でも
あります。
気楽に笑いながら観られる1時間のショーです。
人間が身体で表現する芸の凄さも味わってもらえるようにしました。
考えてみれば、ずっとロンドンの部屋で
この公演について考えていました。パントマイムを観た自体が少なく、
どんな風につくるのだろうと?マークいっぱいの頭で知恵を絞って
きました。ボツになったアイディアもたくさんあり、事前にずいぶん
準備をしましたが、結局はこの10日でエイヤッとつくった感が
あります。
けれども、この公演の原動力のすべては、ロンドンで暮らした
ダイアンの家にあったと思います。
毎日、23:00頃に帰っては、ドアについた四つの鍵を閉めました。
締め忘れると翌朝には必ずダイアンに注意され、ロンドンの治安の
悪さをこんこんと説かれました。
そういう体験を通じて、私は『3びきのこぶた』の真髄を理解しました。
ケッチさんの愛嬌と面白さによって、オオカミはずいぶん愛くるしい。
けれども、危険なオオカミからいかに逃れるかがキモなのです。
今日、たまたまロンドンから電話を受けました。
聞けば、自分の後にダイアンの家に入居した人からで、
ついでに久しぶりにダイアンの声を聞きました。
日本に帰って以来、自分がロンドンにいたことを夢のように
現実感なく感じてきましたが、今日は紛れもなく自分があの街で
レンガづくりの家の小さな部屋でずっと寝起きしていたことを
実感しました。
ここ1ヶ月半、日本の良さを満喫しながら過ごしてきましたが、
今日は少しだけロンドン暮らしを懐かしみながら、
明日の仕上げ稽古プランを練っています。
トラックバック (0)
- トラックバックURL:
コメントする
(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)