2/18(金)よく話しかけられる

2022年2月18日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note
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↑テムズ川も砂浜みたいに遊べるようだ。相変わらず、1日に1度は小雨。

昨日は語学学校で、ディスカッションを行った。
パーティーの開き方について議論したところ、
サウジアラビア人の青年二人に強硬にやり込められた。

30人のパーティーをある店に予約したが、
2日前、参加者の中にベジタリアンが5名いることがわかった。
お店はそもそもベジタリアン対応はしないレストラン。
幹事の自分はどうするべきか。

パーティーを取りやめる
②別の店に切り替える
③現在の店に交渉する

自分は③を選んだけれど、彼らは②だという。
30人分の予約はお店の準備や収益にとっても大ごとなので、
③をして対応してくれたら良し、断られて初めて②に行けば良い
と伝えたが、絶対に②だという。彼らお国柄か、若さか、面白かった。

午後、Albanyには行かなかった。
昨日は皆が自分の関係者がオフィスに来ない日なので、
(ネットで出勤状況を調べられるようになった)昼から出かけて
Facebookで椿昇さんに勧められたテート・モダンに行った。
元工場だという建物に圧倒される。

無料と有料のコーナーに別れており、まずは無料から。
初回ゆえに作品より、展示スペースの方が印象に残ってしまう。
ミュージアムショップだけで何軒もある。しかも50%オフ中。

草間彌生の有料展示は、3月末まで予約でいっぱいだ。
パンデミックでなければ、もっとすごいのだろう。
また平日のフリータイムに来るべきだと思った。
フラッシュ無しなら写真撮影OKという習慣にも驚く。

夜はコンサートに行き、ストラヴィンスキー・プログラム。
イヴァン・フィッシャーとブタペスト祝祭管のリズム感の悪さ、
もつれっぷりにイライラしたが、中盤のヴァイオリン協奏曲に登場した
パトリシア・コパンチンスカヤが状況を一変させた。

カラフルな衣装で、よく見えないがおそらく裸足、
ヘッドバンキングしながら周りの演奏を聴き、自分の演奏に
挑みかかっていく彼女により、空気が格段にハネる。

たった一人がこんなに全体を支配してしまうことがあるのだ。
素晴らしい俳優もこうだなと思いつつ、彼女が去った後半の
『ペトルーシュカ』はまたキレ無し。

終演後の拍手をそこそこにボックスオフィスに向かい、
6月にコパチンスカヤが出るプログラムのチケットを買った。
チーペストじゃなく、できるだけパトリシアに近いところで!
と伝えたら、馴染みになった髭のおじさんが笑っていた。

ところで、これまで書きそびれてきたが、
一日に一度は必ず誰かに道を訊かれる。
また、ホールのロビーにあるテーブルに陣取って仕事していたら
中年女性2人に相席を申し込まれ、子どもの教育問題について
熱心にやり取りする様子に思わず笑ってしまい、彼女たちと少し話す。
コンサート中、隣の家族連れに当日パンフレットを貸して欲しいと言われ、
快諾したら、かなりの時間熟読してなかなか返ってこなかった。

何か、人間同士のやり取りが率直で、自分は居心地が良い。
一方、ホール最上階には会員限定のレストランやカフェがあり、
そこには入ることができない。

移動中、どこにどんなホームレスがいるかも頭に入ってきた。
グリニッジの隣、カティサーク駅を出ると、
足の皮が松の幹の表面のようになっているおじさんがタンバリンを
叩いて集金している。ロンドンだ。

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