2/19(水)『蒲団』の味わい
2025年2月19日 Posted in 中野note
『恋と蒲団』を読みました。
やっぱり面白かったので、いずれ機会さえあれば決定版を
上演するべく、今後のオープン稽古ではこれを煮詰めてみようと
思います。次回は、3/26(水)です。
本腰を入れようということで、
約16-7年ぶりに『蒲団』も読み直しました。
田山花袋の『蒲団』です。
結果、爆笑の連続でした。
だいたい「花袋」という名前もユニークですね。
自分は他に「花袋」というファーストネイムの方を知りませんが、
よくよく考えてみれば「花」の「袋」とは面白い名です。
明治の男性が名乗ったと思うと、ますます面白い。
内容も、まったく破廉恥の極みで、体裁の取り繕い方も滑稽で、
電車の中で読んでいてついニヤニヤしてしまう。
よくここまで自分を晒せるなあと感心しつつ、誰もがこんな風に
心の中で思いながら生きているという共感があります。
一体、人が今まで心の中だけで思い描いた殺人・強盗・強姦を
足せば、その総量は一体いくらになるだろうと思わずにいられません。
かといって病んだ感じはまるでなく、これくらい考えちゃってる方が
健康であるとすら思います。
唐さんは、妄想と自意識の大先輩、巨人に挑戦しているのだと
思わずにはいられません。
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