2/22(月)本番前日の恒例行事

2021年2月22日 Posted in 中野note
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↑浅草花やしきでのお客さん誘導

今日は劇団集合でした。
と言っても直接集合はせず、Zoomを使ってそれぞれの自宅から
劇団活動の進捗を報告し合います。

面白かったのは、禿が報告した
「とくめぐみの俳優ワークショップ」についてでした。
現在、2/14の初回を終えて、2/28の第二回に備えているところなのです。

参加して下さっている方の大半が、私のWSのお客さんでもあるとのこと。
ですから、皆さん、Zoomでの集まりに参加し慣れているらしいのです。
一方、禿は新米のZoom講師。つまり、お客さんの方がずっと洗練されている。

それを聞いて去来したのは、浅草花やしきで公演していた頃のことでした。
2009年秋の『下谷万年町物語』から、2014年の『木馬の鼻』まで、
私たちは花やしきにお世話になりました。
あの時期、それまでの劇団活動の中で私たちは最も安定して活動していました。
花やしきさん、浅草や台東区の皆さんが温かく受け入れて下さっていたおかげでした。

その時期、公演前日に恒例となっていたのが、
管轄である日本堤消防署の署員さんたちによる消防検査と避難訓練でした。
私たちは、何度も消火器の使い方を学び、火災発生から消防車の要請、
観客・出演者の避難までの行程を訓練しました。

正直を言えば、もう分かっているよ、という気持ちもありましたが、
唐ゼミ☆公演に初参加のメンバーもいるし、何より私たちは演技者ですから、
火災発生の驚き、炎を前にした戸惑い、避難誘導の際の慌てふためきまで、
本意気で臨んでいました。

すると、数年経つうちに変化が訪れた。
いつの間にか、訓練の指揮をとるのが、常にその年の新人消防署員になったのです。
ベテラン署員はそれを見守り、新人署員が訓練中に指導を受けたりしている。
そうです。唐ゼミ☆の避難訓練は、新人消防署員が避難訓練の指導を行うための
訓練の場となったのです。

察した私たちは内心ニヤニヤするところもありましたが、
それを覆い隠すように、さらなる本意気で毎回に臨むようになっていました。
訓練終わりに、少し打ち解けて話す余裕も出てきました。
「テントたてるの、だんだん上手くなっているね」というベテラン署員さんの
褒め言葉。嬉しかったなあ。



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