2/24(祝火)横須賀シニア劇団の公演と甦る記憶

2020年2月25日 Posted in 中野note
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↑久々に引っ張り出した『新・二都物語/鉛の心臓』の単行本より

年度末ですから、日々、色々な催しがあります。
全精力を傾けてそれらにぶつかりながら、
ふと、自分の中の唐十郎遺伝子が頭をもたげます。

2/22(土)-23(日)は、
神奈川県の仕事で担当している横須賀シニア劇団の公演がありました。
まだ誕生して半年ちょっと、
60歳以上のメンバーを集めてスタートした新しい劇団が、
11月の中間発表公演を経て、ついに旗揚げ公演をしたのです。

劇団をリードしてもらっているのは、
横須賀の老舗劇団「河童座」の横田和弘さん。
お父様の代から親子二代に渡って劇団活動を続け、
昨年末で第234回目の公演を達成している驚異の劇団の代表ですが、
その横田さんが書いた『黒船がやって来た!』という演目の上演でした。

この舞台には面白いところがたくさんありましたが、
それとは別に、唐十郎門下として胸に去来する一節がありました。

『黒船が〜』の劇中で、
「じゅん&ネネ」の『愛するってこわい』が歌われたのです。

瞬間、私の頭の中には、
『唐版 風の又三郎』第1幕後半に出てくる「夜の男」の科白
「何てかわいい言い方だ。まるでジュンとネネのジュンみたい。
ネネはフランスで結婚したんだってね。」
がよぎり、さらに記憶の淵から、
私たちが2003年秋に上演した『鉛の心臓(80年初演)』の2幕が、
甦ってきたのです。

椎野と禿は、何故か「鳥追い」の帽子をかぶってあの歌を唄いながら
張り切って登場したのですが、当時の私たちは何もかも生真面目すぎて、
年配のお客様から微かな笑いが漏れるだけの、苦いややウケでした。

今やったらかなり面白くなるのになあ、と昨日からずっと思っています。

本日(2/24)に行われた「芝居の大学」。
これもまた充実の内容でしたし、
今後に向けてかなりの威力を発揮していきそうなので、
後日、改めてレポートします。

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