2/6(土)リン・チン・リンの行方

2021年2月 6日 Posted in 中野note
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↑韓国 全州大学でのホールにて。

昨日のゼミログで紹介したぬいぐるみ犬「リン・チン・チン」ですが、
あいつにはだいぶ活躍してもらいました。

2004年の唐ゼミ☆初演時には、一通り公演を終えた後、
初夏の砂っぽいテント公演で汚れた体を、
風呂に入れて洗ってやりました。

その後、新国立劇場もこのぬいぐるみ犬で乗り切り、
しばらく唐十郎研究室の隅にずっといました。
そして、海を渡ることに。

今回の『盲導犬』ワークショップで思い出したのですが、
自分が一番最後に『盲導犬』を上演したのは、2008年2月のことでした。
縁あって、韓国の全州大学のメンバーと、オリジナルで翻訳した
韓国語版『盲導犬』を上演することになったのです。
『メンドギョン』。カタカナで書くとこう発音します。

当時、劇団員だった安達俊信と土岐泰章、
椎野と禿の5人で現地に2週間ほど滞在したと記憶しています。
土岐などは語学に対する感覚が優れていて、
ハングルのせりふを覚えて犬屋の役でステージに上がり、
全州大学の優れた学生たちと共演しました。

彼らは実によく訓練された俳優たちで、
特に男性には20歳すぎに徴兵があるために年齢差や体格にバラエティが
あり、演出しごたえがありました。

そして、土岐は地元の新聞にも載ったのです。

公演を終えたあと、「リン・チン・チン」を
彼らにプレゼントすることになりました。
これはなかなか、数奇な運命と云えます。

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