3/1(水)発見!スカルコッタス!

2023年3月 1日 Posted in 中野note
アテネのCDショップ.jpg
↑どことなく高貴な感じのする、CD店の店員(おそらくオーナー)さんでした

面白い作曲家を発見しました。
ギリシャの作曲家ニコラス・スカルコッタス。
誰だ? と思うでしょう。私もそう思っていました。

ロンドン研修中にとあるCD屋に入ったところ、
そこのおじさんが思いのほか良い人でした。
品揃えも良かったのですが、さりとて特に欲しいものがない。

一方、店員さんが親しげに話しかけてくる。聞けば、ギリシャ人だというのです。
憧れのギリシャ。一度は行ってみたいアテネ。
研修先の劇場でもイオシフィーナとい美しい名前のギリシャ人スタッフと
知り合って興奮しましたが、この時も胸がときめきました。

せっかくなので「ギリシャ人作曲家でオススメはありますか?」
と質問しました。すると店員さんは、「ギリシャのクラシック作曲家で
もっとも偉大なのはニコラス・スカルコッタスである」と教えてくれたのです。

そのお店はナクソス・レーベルのCDがとても充実していました。
ナクソスといえば、ありとあらゆる作曲家のマイナー曲を網羅していることで
お馴染みのレーベルです。値段も安い。ギリシャ人に勧められると
"ナクソス"というレーベル名までもが好もしく感じられました。
まあ、このレーベルは香港に本社があるらしいですが。

ともあれ、一番良さ気なものを買いました。
が、正直に言って買うものがなくて購入したCDなので、
さして期待せず、約半年間も開封せずに来たのです。

昨日、それを何の気なしに開け、車の中で聞き始めたところ、
アタリでした。ブレヒトと組んだことで有名なクルト・ヴァイルに似て、
リズミカルでコミカルで、ちょっと諧謔味を持ちつつ、スイスイと聴けるのです。

改めて良い作曲家を教わったのだと実感しました。
ギリシャ人のおじさんよ、ありがとう。
ニコラス・スカルコッタス、なんだか名前の響きも
ガイコツやシャレコウベが踊っているような感じで面白い。

初期の唐さんは人体模型人形を愛し、お友達でした。
『煉夢術』には人体模型人形も出てくる。そんな妄想も働きます。
スカルコッタス、別の曲も聴いてみようと思います。

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