3/16(木)小山祥平くんにばったり

2023年3月16日 Posted in 中野note
小山祥平くんと_230316.jpg
↑小山祥平くんとポスター前で記念撮影しました

新国立劇場に『ホフマン物語』を観に行ったら、小山くんに会いました。
小山くんとは、彼が大学一年生の時からの知り合いです。

一見、無表情に見えるがなかなかの熱血漢で、
いろいろなものに好奇心旺盛に飛び込む。
往々にして若手はみな女子の方がアグレッシブですが、
小山くんは今時の男子にしては珍しいタイプです。

望月六郎監督の指導する講座で映画を撮ったし、
他のさまざまなイベントにもフットワーク軽く参加してくる。
新宿中央公園で『唐版 風の又三郎』を公演した時には
航空兵のひとりとして出演してくれ、ずいぶん助けられました。

ほとんど初舞台のようなものでしたが、
特訓の稽古を行っているうちに、メキメキとせりふも伸びました。
全体の稽古とは別に、航空兵練習の日を設けたのをよく覚えています。

小山くんは少しボンヤリした風貌が不敵で、それでいて熱演します。
自分から見た彼の人柄もそんなふうで、大人しそうだと侮っていたら、
全裸で何人もの青年たちが全力疾走する映画を撮ったり、
その後には『死神 ドクター・テケレツ』という作品を監督して、
活躍しています。

新国立劇場のトイレでばったりあった時も、
一般に敷居の高いオペラを小山くんが観に来ていることに
驚きました。若者向けの割引を利用してたびたび観るらしく、
なかなかにアンテナを張っています。

しかも今回の『ホフマン物語』では、彼が興味を持つ
「人口美人」「自動人形」のオリンピアが原作『砂男』により
登場するために、それで注目して来場したのだと言っていて、
納得しました。

同じような主題では『長谷雄草紙(はせをぞうし)』という
日本の古典があり、これも、ある男が女性の死体から美しい部分を
繋ぎ合わせた「人口美人」に対する話だよ、と伝えました。
実はこれ、唐さんからの受け売りです。

『下町ホフマン』や『夜壺』からもわかるように、
唐さんもホフマン好き。今度会ったら、そのことも伝えたいものです。

↓唐さんから教わって買った『長谷雄草紙』の絵巻が入った本
『長谷雄草紙』_230317.jpg


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