3/17(火)甦える『忘却篇』①
2020年3月18日 Posted in 中野note
塔(単なるイントレ3段)の上で仁王立ち。
少女「お仙」の手には日本刀、胸にサラシ、赤い腰巻。
彼女を肩車する「ドクター袋小路」の胸には、
秘密結社のマークのような、赤い薔薇。
喫茶・丘を発見し、まざまざと思い出されたのは
これまで私が手がけてきた唐作品の中で、
もっとも縦横無尽で、身体を張った企画でした。
2013年3月にやった『腰巻お仙 忘却篇』。
ちなみにこれは、唐ゼミ☆公演でなく、
当時、室井先生の主宰する「横浜都市文化ラボ」に集まっていた
学生たちを集めて上演したものでした。
ほぼ全員、演劇未経験ですから、
当然、せりふも所作もおぼつかないですが、
そんなことは全く関係ない、たまたま体育会系のメンバーが揃ったので
彼らのフィジカルの強さを最大限に生かすための公演を組みました。
これには、仕掛けがあって、
もちろん、台本は丁寧に追いつつ、
この演目の初演にまつわるエピソードを、
とにかく全て再現するというコンセプトを立てたのです。
例えば、チケットは「石」
初演時は10円の石、100円の石、50,000円の「石」がチケット代わりに
用意され、役者がショボければと投げつけても良い、
というルールだったそうです。
そういうわけで、受付はこんな具合でした。
他にも、地面に埋まった役者がお客様のお出迎えをしたり、
登場したドクターが、何故かやたら背の高い帽子をかぶっていたり、
これは、まだまだ紹介したいので、明日も続けましょう。
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