3/20(祝金)次回WS予告:「夜の男」を追いかけろ!

2020年3月20日 Posted in 中野note
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大久保鷹さんに『海の牙』の話を聴いた後に撮った写真。
2011年頃に北仲スクールの階段で撮影。

今日は、3/26(木)に行う「はる美」でワークショップ予告です。

ずばり、次回は『唐版 風の又三郎』1幕より、
「夜の男」というキャラクターを追いかけてみたい。

初演時にこの役を演じたのは、言わずと知れた大久保鷹さんですが、
私はこの「夜の男」が、なんだか冷遇されてきたように思い、
今度の唐ゼミ☆公演では正面から彼と正対したいと考えてきました。

彼はヒロイン・エリカに疎んじられる役どころですが、
一方で実に一途な、不器用な男です。
かなり暴力的なところもあるので単純な悪役にされがちなのですが、
けっこう可愛げもある。

元同僚の「教授」や「三腐人」「高田三郎」たちは、
宇都宮の元・自衛隊員、現在では代々木の帝国探偵社職員として、
清く男色を貫き、実に正統派です(笑)

しかし「夜の男」は、こういった気風に馴染めない。
この「男たちの社会」は、
ホモ・セクシャルが正常で、ヘテロは異常、
という世界観で構成され、これが手を変え品を変えて紹介されるのが
実に面白い。

「夜の男」はと言えば、このチームワークからすると、
「エリカ」というホステスに入れあげていますので、
かなりはみだし者なんですね。
それでいて、特に「教授」と「三腐人」からは
「仕方のないやつ」として愛されてもいる。

それだけのチャーミングさがあったということなんでしょうね。

そういう話を次回のワークショップではしたい!

彼「夜の男」は西田佐知子の歌う『エリカの花散るとき』の
大ファンでもありますから、この歌もうたって憶えましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=yAFhH9GpCL0

歌詞
エリカ エリカの花の咲く村に
行けばもいちど(もう一度)
逢えるかと......

実に「夜の男」らしい純情の歌詞です。

この回は、自然と、
いつも私たちを応援し続けてくださる鷹さんの話にもなるはずです。

そろそろ大岡川の桜も咲き始める「はる美」に、
ぜひ『唐版 風の又三郎』を追いかけにきてください!

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