3/21(土)カンチョウの話をしよう
2020年3月22日 Posted in 中野note
皆様、どうぞお下品に!
とは、『二都物語』冒頭のせりふです。
今日は尾籠な話で恐縮ですが、カンチョウの話をしましょう。
そうです。浣腸です。
最近、3歳半になった新人劇団員のSANEYOSHIは
すっかり野菜嫌いになってしまいました。
もっと小さい頃は何でも食べていたのですが、
だんだん選り好みが出てきて、
自分の前に置かれたあらゆるお皿やお椀から、
野菜を指で摘み上げては、ピンとはじくようになったのです。
必然、彼は便秘になりました。
そこで心配になった先輩劇団員の椎野は、これを買ってきたのです。
まあ、本当に困った時のおまじないのつもりで。
ところが、これが何のための物かを説明を椎野から聞くと、
SANEYOSHIの判断は速かったそうです。
ここ数日間よほど苦しかったのか、
「おしりの薬をやろう」と本人が希望しました。
そこで、早速に事を成し、まるで出産のような経験を彼はしたとのこと。
精力をすっかり使い果たすほどの大事業だったようです。
椎野は「初めて正規の使い方でカンチョウを使った」と言っていました。
というのも、私たちの劇団の舞台ではいつの頃からか、
流血シーンにカンチョウが使われるようになったからです。
初めはサランラップを使ったりもしていましたが、
カンチョウの容器は血糊を仕込むのに最適なのだそうです。
ですから、これまでもしばしばお世話になってきたというわけです。
カンチョウと言えば、
目下、準備中の『唐版 風の又三郎』1幕には、
これが非常に重要なアイテムとして2度、登場します。
初対面の又三郎(実はエリカ)と主人公の青年・織部の
緊張をほぐすのは、又三郎の服からふとこぼれ落ちるカンチョウです。
さらに、元自衛隊員の三腐人がその本性を表す時のアイテムもまた
カンチョウなのです。
1幕の舞台となる帝国探偵社は男同士のコミュニティですから、
カンチョウを大いに活用して清潔を保っている。
そういう世界観です。
「はる美」のワークショップでは、
そういう小道具の重要性も丹念に追っています。
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