3/22(火)まちなかで祈る人々

2022年3月22日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note
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ロンドンの町で目につくものがいくつかある。
まず、ゴミ箱。やたらたくさんあって、でも道路はゴミだらけ。
一体誰がどうやってあのゴミ袋を一つ一つ取り替えているのか、
よほど早朝の仕事なのだと思う。

あと、床屋。
床屋、美容院、こういったものは本当によく見る。
自分は床屋にすでに一度行ったが、耳のうぶ毛を除くため
お線香の炎のようなもので耳を炙られてびっくりした。
確かにキレイになったが、それにしても熱い。
ネイルサロンもよく見るし、お客が常に入っている。

緑も多い。ここは確かに都会なのだが自然が大切にされている。
住宅街の中によく芝生や花壇を見かけるし、広くて美しい公園が多い。
こういうところでお金をかけずにリラックスして休日を楽しむ方法に
英国の人は長けている。

そしてやはり、教会。
これは、かなり立派なものが数多くある。
一軒一軒見応えのある建築物で、基本的に日中は解放されており、
土曜日には無料のコンサートが行われる。
こういう体験を通してバッハやヘンデルが身近なのだろう。

街中にトイレは少ない(駅にもない!)。教会はお手洗いを
借りられる数少ない場所でもある。

自分のいるAlbanyの近くには、ワイルドな商店街沿いに
小さな教会があり、軒先に十字架にかけられたキリスト像がある。
この像、誠に申し訳ないが少しチープで、とても神々しく見えない。

けれど、劇場の行き帰りに、熱心に祈る人をよく見かける。
夕方など、みじろぎもせず、ほんとうに一心に祈っている。

像がおもちゃみたいだからこそ、この光景はかえって尊く感じる。
この地域が、決して裕福な人たちのためのエリアでないこと、
周囲が雑然としていることが、祈る姿をいっそう峻厳にしている。

ひょっとしたらそれはこちらの思い込みに過ぎず、
「息子の受験をよろしく」「トトカルチョが当たりますように」などと、
私たちが神社でするのと同じようなお願いをしているかも知れない。

貧富の激しいロンドン、多国籍が入り混じるこの地域だからこそ、
お祈りがそんな風に、例えば生存ギリギリのものでなければ良いと思う。

先週末から週明けの動きは下記の通り。

3/18(金)
学校(エリザベス先生最終回)→AlbanyでRomicaと話す
→St Martin Churchで"Dido and Aeneas"を初鑑賞、外はデモの騒音

3/19(土)
写真家・伏見さんとzoom打合せ→洗濯→劇団本読み『鐡假面』
→KAATの同僚たちが仕事で成果を出していて嬉しい
→Dolden Chippyでエビフライ→Albanyで05FEST最終日"Rap Party"

3/20(日)
本読みWS『下谷万年町物語』第7回→掃除→Murchellaが満席
→Dolden ChippyでSkate→AlbanyでJazz Live"Love is Attention"

3/21(月)
午前中、Albanyでフェスティバルのためのシンポジウムに出席。
そのために語学学校を休む。ダイアンの体調が悪そうなので、
午後は帰宅して買い物などする。方々にまとめてメールを送った。

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