3/25(金)Lewishamを歩く③ Deptford〜New Cross Gate〜Peckham

2022年3月25日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note
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↑グリニッジで馬に乗る警察を見かけた。

今日も歩きに歩いた。

語学学校を終えて、一度帰宅した。
ミス・ダイアンにお使いを頼まれたのだ。
彼女は体調が良くないので、代わりに郵便局、スーパー、薬屋を
巡ることになった。紙に書かれた指示に従うだけだが、
おかげで、こんな近くに郵便局があることを知ったり、
便利なドラッグストアの存在に気づいた。

イギリスのスーパーで野菜を買うのも初めてで、
彼女のメモを頼りに店員に訊きながら買い物をした。
Rochetというのはルッコラのことだと分かったし、
人参は本数ではなく、重さでの買い物なのだと学んだ。
大きい方が得だろうと買った人参は、ダイアンには大きすぎた。

薬屋では、すでに電話でのオーダーもなされていて、手紙を渡せば
一式揃えてくれたが、店員が入れたティッシュペーパーがダイアンの
想定と違い、あとで返品した。返品する時に一旦断られたので、
店でダイアンに電話して、スピーカーフォンで直接会談してもらい
ことは成った。平日の午後に家の近所にいるのが初めてなので、
また違った風景が見える。聖アーシュラ女学院の女子高生たちが
紙切れ片手に大声で電話している。「国語9!数学9!・・・」
成績が出たのだろう。色気が全くないワイルドな女学生たちには
元気いっぱい。未来を切り開く元気が備わっている。

ここから散歩。
The AlbanyのあるDeptfordを少し南下すると、東西に走る道路がある。
交通量が極めて多く、国道246に似ている。多くの種類のバスが走る
ことからも、かなり重要な道路であることがわかる。
この道を主流に各地に枝分かれしていくことのだ。
今日はここを西進する。

「一品行YIP」という店があって、小さいが、ここはアジア-日本の食材が
たくさんあった。考えてみたら、横浜でもっとも韓国の食べ物が
揃うのは福富町の小さな店だ。将来、困ったらここに来よう。

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↑醤油、味噌、酢、みりん、海苔...etc。日本食を振る舞うときはここ!

国鉄New Cross駅を越えると、Deptford Hallというのがあった。
残念ながら扉が閉まってて入れない。

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さらに歩くとGoldsmiths University
という大学があった。かなり変な建物。中の様子が丸見えなガラス多用の
デザイン、きしめんが舞うようなオブジェ。後でダイアンに訊いて分かったが
芸大だそうで、かのダミアン・ハートの母校らしい。

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New Cross Gateが栄えているのに驚いた。通り沿いの商店、
大型スーパー、ここが特に交通の要所であることがわかる。

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↑近くに美味そうなハンガリー料理屋を発見

New Cross Bus Garageまできたところで、進路を南に切り替える。
Nunhead Cemeteryという墓地が見たい。イギリスの一般的な霊園が
どうなっているのか知りたかったのだ。坂を登って峠を越えながら、
途中、Telegraph Hillという公園を通った。斜面にある芝生や遊具で、
子どもも大人もよく遊んでいる。日光浴の数の多さ。
ジャグリングの練習に励む青年もいた。

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Nunhead Cemeteryは今日の一番の収穫だった。
地下で眠っている人には申し訳ないけれど、お邪魔させてもらった。
ランダムに点々とする墓跡の様子、水平すらとっていない英国のお墓の
様子に文化の違いを感じた。

朽ちた煉瓦造りの礼拝施設が立ち入り禁止になっていて、
タルコフスキーの映画のようだった。日没も迫り、園内はひんやり
していたが、ジョギングする若い女性が猛スピードで駆けていった。

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↑Nunhead Cemeteryの入口。正面にメインの建物。両側にお墓が点在。

住宅もお墓も、日本と英国では発想が違う。
塀を信じる日本。壁しか信じない英国。
このところ体験している、ミス・ダイアンが自宅に施すセキリュティの強さ。
閃くものがあった。

進路を戻して国鉄沿いに歩き、Nunhead駅を経てPeckhamに着く。
途中、集合住宅の共有施設では、空手の稽古帰りの少年たちや、
小さな体育館でエアリアルの練習をする女性を見た。

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Peckhamは都心に近く交通の要所でもある。
Deptfordをさらに大規模にした雑然さに充ちている。
エリザベス先生の家はこの辺と聞いたが、彼女の通勤経路が想像できた。
時おり遅刻をするわけだ。帰路はバスで。ダイアンの望むティッシュは
明日に持ち越しだが、駅のフリーペーパーは手に入れた。

一旦、家に帰り、改めて9:00pmに出かけた。
ORIVER'S JAZZ CLUBが家から5分のところにあり、
有名な老舗なのだとエリザベス先生が教えてくれたのだ。

ダイアンにこれを伝えたら、あそこのオーナーはミスター・セックスだ。
同性愛の人がいっぱいいるから気を付けなさいと笑いながら言われた。

が、店に入ると客は10人ほどで、演奏もまあまあ、
夜中まで付き合うわけにもいかないので、ある程度で引き上げた。
週末にまた行って、この店の真価を知りたい。

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連日20㎞以上歩く。なんだかお遍路さんみたいだ。

1月末に渡英して以来服装が冬のままだが、昼間に歩くと汗ばむ。
が、飛行機を使った国際郵便が戦争の影響で停止中らしい。
春や夏のものを買うしかないか。と悩んでいる。

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