3/3(月)『ひなまつりの歌』について

2025年3月 3日 Posted in 中野note
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↑圧倒的な大人です

今日は雛祭りです。
せっかくなので、先日の小室等さんのライブで聞いた、
『ひなまつりの歌』について記録しておきます。

『ひなまつりの歌』とは、『少女仮面』の3場に出てくる
春日野八千代がうたう劇中歌です。

宝塚の男役スターを気取っていた春日野がニセモノだと
あらわになり、自分がしがない女優くずれの初老の女に
すぎないと告白し始める、その矢先に歌われる歌です。

♪三月三日が来るならば 乙女はみんな思い出す

という歌詞で始まる、あの歌。

あれはもともと、松岡正剛さんが編集をしていた
高校生向けタブロイド版の新聞『the high school life』
の企画から誕生したのだそうです。

何人かの作家が詩を書いて小室等さんが曲を書く
「六文銭挽歌集」という企画があり、そのなかでまず
『ひなまつりの歌』が単独で誕生した。
それを気に入った唐さんが『少女仮面』にこの歌を入れて
全体の台本を書いた、というのが経緯だったそうです。
実に、その時が小室さんと唐さんの出会いでもあったそう。

ということは、『腰巻お仙 振袖家事の巻』が1969年1月3日の
初演ですから、そこに『さすらいの唄』小室さんの作曲で
ある以上、『ひなまつりの歌』は1968年中には出来ていた
ということ。唐さんや李さんが気に入った曲の替え歌を
劇中歌にしていた時代から、小室等さんを得てオリジナル
ソングを生み出していく時代の移行期がこのあたりだという
ことです。小室さんの歌う『ひなまつりの歌』をいつか
聴いてみたいものです。


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