3/31(木)Lewishamを歩く④ Deptford〜Brockley〜Forest Hill〜Honor Oak

2022年3月31日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note
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↑古き佳きダンスホール。現役だ。

4日目に歩いた場所の記録を残したい。
この日はAlbany周辺まで行き、皆は元気かな?と思いつつもちろん建物には
入らず、まっすぐに南下するコースをとった。

Lewishamエリア中央部分の南端Honor Oak、ここを目標にした。
かなり単純な道なのだが、延々と登りなのだと実感しつつ歩く。

このゾーンは国鉄の駅がいくつもあって、
面白いのは同じ路線の駅ではないことだ。
つまり、北西のロンドン・ブリッジ駅から放射状に線路が伸びているため、
自然と何本もの線路を渡る仕組みなのだ。

つまり、地元の人たちにとって、都心に出るには簡単だが、
東西の移動にはバスを利用することになる。

自分は物見遊山なので、ゆっくり歩きながら写真を撮る。
結論から言うと、この日に歩いた地域は完全に戦後の新興住宅地らしく
いずれも同じ規格の家がズラリと並んで、それが英国の人の気質により、
大事に大事に修繕されながら使われてきた印象だった。

日本人も物を大切にして始末が良いと思うが、
イギリスの人たちの物持ちの良さはかなり突出していると思う。

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↑この中が体育館化しているなんて、想像できなかった。

Brockleyで面白かったのは、覗いた教会だ。
先日、教会でStabat Materに感激してから、教会への垣根も取れ
むしろ、またあんな良いことないかなと積極的に除くように
なったのだが、ここでも意外な光景を目にした

覗いてみると、イスが取り払われて、
マットが敷かれた体育館状態の教会内で、
子どもたちが跳び箱や体操、ダンスの練習などをしていたのだ。

変なおじさんが覗いているわけだから、
レオタード姿の先生が走ってきて「何ですか?」と質問された。
「私は劇場で勉強している日本人だ」と答えたところ、チラシをくれた。
見れば、イースターに向けて出し物の練習中なのだ。
面白そうだから、これは見に行く。

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↑イースター、キリスト教社会では重要な祭典だ。

さらに南下するとForest Hillに出て、大きな霊園がふたつあった。
先日の墓地が良かったので覗いたが、こちらはかなり整然としたもので、
初回以上の驚きはなかった。が、より現役感がある分、バルーンや花文字で
「DAD」とあるなど、当地の人たちが亡くなった肉親に込める
想いの表し方を知れて良かった。

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↑霊園入口、ひっきりなしに車が出入りしている。墓参が盛んだ。

一帯の丘の頂上として、One Tree Hillという場所に出た。
東京でいうと戸山ハイツの箱根山的な雰囲気だが、
歴史的には古代ローマのブーティカ女王がここで現地人に敗戦したり、
エリザベス1世がここを訪れたり、第二次世界大戦中は、敵の飛行機を
撃ち落とす砲台ともなったらしい。

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↑これで撃ち落としていたのだろうか。

そしてHonor Oak。
ちなみに、語学学校の同級生である超お金持ちアラビア人青年は
この地に下宿しており、翌日「なぜ来ることを教えてくれなかった?」
と責められた。語学学校の生徒たちは、みな自分より郊外に暮らしている。
うちはアクセスも良いし、街場も近い上に自然にも恵まれている。

何より、生粋のロンドン人かつ芸術に精通したミス・ダイアンがいる。
友人たちはみな愛情を以ってホストファミリーに迎えられているようだが、
自分は相性の面で恵まれたと思う。

帰りは、スタスタと下るだけだった。
巡っていた中でぶっちぎりで変な町がCatfordであることは揺るがない。
あとは、南西にあるCrystal Palaceを訪ねればLewishamひと通りだ。

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