3/4(水)遠藤さんが亡くなった①
2020年3月 5日 Posted in 中野note
↑告別式の日に頂いたポストカード
絶大に感動した『説教「愛護の若」より"恋に狂ひて"』の時の遠藤さん
横浜ボートシアターの遠藤啄郎さんが亡くなって、
もうすぐ一ヶ月が経とうとしています。
結果的に晩年となってしまったここ数年、
親しくさせてもらってきましたから、第一報は早かったのですが、
何となく書くのが残念で、憚られてきました。
が、もうすぐ一ヶ月ですから、
ここに書いて、自分の中でも整理してみたいと思います。
私にとって遠藤さんは、ちょくちょく電話をかけてこられ、
それもだいたい夜の22時すぎ、用はないけどただ話したくてね、
と率直に言ってこられる面白い方でした。
うんと年は離れ、キャリアも大先輩ではありますが、
ともに劇団をやっている主宰者仲間として、
集団を維持していることや、自分たちがこれ!と思ったことを
追いかける素晴らしさをまくし立てる遠藤さんに、
ずいぶん励まされたものです。
遠藤さんは声が大きく、また口跡も極めて良かったですから、
すでに90歳近いという感じが全くせず、
ひたすらエネルギーを発散している方でした。
また、実によく食べて、
二年前に講座「芝居の大学」にゲストで出ていただいた際、
講座が終わった後にお誘いした食事会で、
自分と同じだけ召し上がって平気なのに衝撃を受けました。
同世代に比べたって、自分は結構食べる方ですからね。
それが半世紀以上も年上で、中華料理を同じだけ食べて、
何でもなさそうな遠藤さんにビビったのです。
お互いに好きな酸辣湯麺(スーラータンメン)をすすりながら、
「初めてこれを食べたのは70年代のパリだったな」なんて、
カッコいいことを、ちょっと自慢気におっしゃっていました。
............。
長くなりそうですから、明日に続けましょう。
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