3/6(土)ブラームス 弦楽六重奏 第1番

2021年3月 6日 Posted in 中野note
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気に入っている Annor Bylsma の Brahms String Sextets

今日と明日はずっと車の中で過ごしています。
場所は神奈川県の中央部にある綾瀬市。
神奈川芸術劇場の仕事で、綾瀬市でシニア劇団を立ち上げて2年。
この場合は自分で作品をつくるわけではなく、プロデューサーをしています。
今年度は、山の手事情社の倉品淳子さんにリーダーをお願いして、
倉品さんの構成・演出によるオンライン公演が、
明日(3/7)の14:30からある。

zoomによる公演なので、劇団メンバーはそれぞれの自宅や、
自宅が無理な人は個別に用意したスタジオから参加するわけですが、
中にはパソコンやインターネットが苦手な人もいる。

そこで、同じく機材類が苦手で皆さんの気持ちがよくわかる私は、
日がな綾瀬市内にいて、トラブルがあれば飛んでいくのが役割というわけです。
これはなかなか面白い仕事で、ちょっと水道屋さんのようでもあり、
緊張感とのどかさが混在しています。

景色はゆったり、が、電話が鳴れば15分以内に駆けつける。
練習に立ち会いながら、何件か、呼び出しに対応しました。

車にいる時間が長くなるなと思ったので、
おともに、いつもにも増してCDを持ちこみました。
いくつも聴いてゆく中で、懐かしく、やっぱり良い曲だなと思ったのが、
タイトルに書いた『ブラームス弦楽六重奏 第1番』。

この曲の第2楽章は、唐さんが『秘密の花園』の各終幕で使った、
あの曲なのです。椎野に聴かせると
「あたしには飯塚さんの『あんたー!』というせりふが聴こえてきちゃう」
と言っています。
唐組が2年連続で『秘密の花園』を上演した1999年秋。
私たちは大学に入学したてで、右も左も分からずにあの上演に接したのでした。
右も左も分からなかったけれど、目の前で身を切るような切なさが
炸裂しているのは明らかでした。

後から考えてみれば、唐さんは1980年に観た『NINAGAWAマクベス』で
使われていたこの曲を気に入り、自作に援用されたわけですが、
この組み合わせの支配力は絶大です。

台本を読むと、くだくだしく曲名は明らかにされずに、
ただ、「音楽。ブラームス。」と書かれています。
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