4/10(金)こんなところにも"帝國"

2020年4月11日 Posted in 中野note
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↑熊野は、『海の牙〜黒髪海峡篇』の名和四郎で頭角を現しました。

昨日のワークショップでは、
元自衛隊員が「帝國探偵社」で働く悲哀と執着、面白さを追いかけました。

ところで、初演で乗り逃げの「高田三郎」を演じたのは、名優・小林薫さんです。

状況劇場を退団後、映像を中心に活躍されている小林薫さんは、
どちらかと言えば寡黙で、渋い役柄が多い印象があります。
最近だと『深夜食堂』がつとに有名ですが、あのマスターも多くを語りません。

しかし、唐さんの芝居で出演されていた頃は、
異様なまでの饒舌、長ぜりふで大活躍されていました。

『蛇姫様』の「権八・伝次」
『ユニコン物語』の「八房」
『女シラノ』の「Mr.オナラ」など、

70年代後半の作品における悪役・敵役が大人気だったそうですが、
その才気により長ぜりふに開眼し、注目され始めたのは、
73年秋の『海の牙〜黒髪海峡篇』の「名和四郎」
74年春『唐版 風の又三郎』の「高田三郎三曹」だったようです。

いずれも、とにかく喋りまくる役ばかり。 

1996〜2005年に単発ドラマとして放送されていたドラマ『ナニワ金融道』
で演じられた主人公「灰原」の先輩「桑田」役を観ると、
紅テント時代の片鱗を伺うことができます。

あの金融会社の名前は「帝國金融」。
やはりここにも「帝國」が存在するのが、面白いところです。

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