4/13(木)三浦半島にて
2023年4月13日 Posted in 中野note
↑東京湾入り口にある観音崎はひっきりなしにタンカーが往きます
いろいろな場所がありますが、これまでに一番気に入って、
折に触れて訪ねてきたのは横須賀美術館のある観音崎という場所です。
まだ横浜に来て数年の大学生時代、
アルバイトしていたコンビニの店長は、私をいろんな場所に車で
連れ出してくれました。時には深夜のアルバイトを終えて
朝6:00から遊びに行き、朝食を食べさせてもらったこともあります。
その度に、神奈川にはこんな場所があるんだと教わりました。
観音崎もそのひとつで、だから、横浜に来てから2年ほどで、
私はあの場所に親しむようになりました。
2007年3月に初めて『続ジョン・シルバー』に挑んだ時、
「海の見える喫茶店ヴェロニカ」というト書きに悩みました。
あの公演は新宿梁山泊のアトリエ芝居砦・満天星が会場でしたから、
東中野の地下空間にどうやって海を持ち込むかを思案しました。
結果、観音崎に行って映像を撮りました。
そして、深夜に横浜国大のサークル棟にまっさらなパネルを
一面に立て込み、撮影した海岸線から海の映像をプロジェクションしながら
描いたのです。劇団員総出でやった、楽しい作業でした。
喫茶店ヴェロニカはまるでお風呂屋さんのタイル画のように、
海の絵がすべての壁面に描かれたカフェになりました。
芝居が始まる前、会場時間中はそこに撮影した映像を重ねると、
不思議な風合いが出て面白い効果を得られました。
観に来てくれた状況劇場出身の田村泰二郎さんが
「アンゲロプロスの映画みたいだったね」と言ってくれました。
自分にとって望外の賞賛でした。
だから自分の中で、
三浦半島はまっすぐに『ジョン・シルバー』シリーズに繋がっています。
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