4/17(木)ひさびさの辨天湯

2025年4月17日 Posted in 中野note
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先ほど、約束の間まで小一時間あって、何をして過ごすか迷いました。
お腹は空いていないし、車の中で本を読むには頭が疲れている。
関内から黄金町あたりを車で流しているうちに思い立って、
久々に辨天湯に行くことしました。

大通公園沿いにあるこの銭湯に、唐ゼミ☆はたびたび世話に
なってきました。直近は半野外で上演した『鐵假面』千秋楽の日の夜、
私たちは冷え切った体をここで温めました。
ものすごい熱い湯で、ここは鳴らしているのです。

が、今日は実際に入ってみると、一人だけいた先客のおじさんが
長い時間をかけて水道を出しっぱなしにして右手をオールのように
使い、全体の水温を下げまくっていました。
普通の銭湯だとこれは怒られると思いますが、番台は女性のみで
男性がいなかったために、彼の動きを止める人はいなかった。

銭湯に珍しいぬるま湯系の温度を浴びて帰ってきました。
「辨天湯」。良い名前です。
「浅草六区を右に曲がればすぐに目につく弁天湯」とは
唐ゼミ☆の原点である『ジョン・シルバー』冒頭のせりふです。

劇の中で「ジョン・シルバー」がしたように、束の間、
私も辨天湯の中の鏡に向かい、自己との対話の時間を過ごします。

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