4/20(月)雨が空から降れば①

2020年4月21日 Posted in 中野note
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↑久々に雨宿りをしました。どなたかの家の軒先を借りています。

一昨日前、嵐のような大雨が降って、昨日は快晴。
そしてまた、今日は大雨。

写真は、もう止んだと早合点して外に出たあと、
いきおい降ってきたものですから、
急いで近くの屋根のある場所に駆け込んだ時に撮りました。

一人であれば猛ダッシュで帰りますが、
自分の胸元で娘が寝ていたのでそうもいかず、
仕方ない、しばらくじっとしていました。

日本は年の3分の1が雨だと言われていますが、あれはウソです。
人間は、1日に1時間でも雨が降れば
「今日は雨だった」と感じてしまうことがありますが、
実際、ほとんどの時間は晴れているか曇りなのです。

それが証拠に、今日、平和島パーキングエリアのトイレで見かけた
注意書きにもこうありました。
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そう。「雨天の時間は全体の約1割に満たない......」。
全くその通りなのです。
私が常日頃これを感じているのは、
ひとえにテント演劇に邁進しているからです。

なんだかんだ言って、なかなか公演本番中に雨が降っていることは少ない。
雨に当たればかなり運が悪い。経験則的にそういう実感なのです。


20歳過ぎの初心者だった頃、
夜中に雨降りのテント劇場にいるのが、嫌で嫌で仕方ありませんでした。
あの中にいると、外にいるより雨音をずっと大きく感じますし、
屋根のところどころに水が溜まってくるのを、
定期的に棒で突っついて落とさなければなりません。

あと、虫が劇場の中に入ってきて耳元でブンブン飛んだり、
刺されて痒くなったりするのが、たまらなく嫌いでした。

虫たちからすれば、自分も雨宿りをしにきたところに、
ちょうど良いのがいた、という感じでしょう。
何か、こいつらのために苦労してテントを立ててやったようで、
腹も立つわけです。

後年は全然平気になり、さらに巧みにベープを持ち込んだりして
何でもなくなりましたが、ごく初期の頃、
夜なか中、棒で屋根幕を突き続けてヘトヘトになった時には、
もうボンヤリと、膨らんでいく屋根をただ眺めていたことがありました。
それでいて、やはりハッと我に帰って、エイッと突くのです。

翌日、ことの次第を報告すると唐さんは大変によろこばれ、
「それは良い経験をした。それこそ青春である」と絶賛されました。

当時は気が気でなく、
何を褒められたのかよく判りませんでしたが、
今にして、理解できるような気がします。

目的をすっかり忘れてしまい、ただ身体だけが動いている時間
とでも言うのでしょうか。
本当に久しぶりに雨宿りをして、少し思い出されました。

一方で、雨の日の公演と唐さんについても思い出すことがありました。
せっかくなので、また明日に書こうと思います。

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