4/21(木)靴を買い替える
2022年4月21日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note
↑メールするのでDeptfordのカフェで会おうぜ、と言いながら写真を撮った
ヴァイオリニストのPeter Fisherさん。
歩いている時はどうということもないが、
授業中とか会議中とか、じっとしていなければならない時に
足の裏がむくんでいる感じがするようになった。
こうなることは予想していた。
英国には風呂がない。湯船に浸かることなど考えられない。
これは、外国で暮らす日本人がいだく定番の不満だ。
それから、私は2014年以降、劇団員だった禿の勧めで、
とある整体に月に一回お世話になってきたのだ。
それまでは、公演が終わるごとにくたびれていたのだが、
その先生に出会ってからは、調子が良くても悪くても月に一回は通い
コンディションが上向きになって平均化した。
ちょうど同じ時期に散歩したり走ったりする習慣を得たので、
それも良かったと思う。けれど今はその両方がない。
それに歩いていると、妙に石畳のゴツゴツを感じることに気がついた。
スニーカーを裏っ返してみると、すっかりゴムが削れて、裏面が直に
地面に接するようになっている。日本にいた時からややくたびれていた
ものをずっと履き続けてきたのだが、ロンドンの舗装は良くないし、
平均すると1日あたり13kmくらい歩いているので、
この2ヶ月半のあいだにかなりダメージを受けたのだ。
それに気がついてからここ1週間というもの、各地の靴屋を見て回った。
円安だし物価は高いしで節約したいのだが、どの店も底が厚くて
蒸れにくく、要するに歩きやすそうなものは高いのだ。
ところが、今日の午後、大英博物館を初めて訪ねたついでに
コヴェント・ガーデンに行ったら、良い靴屋があった。
すでに割引している上に、学割まで効くというお店。
踵の部分にエアーが入ったナイキのを選んだ。
博物館で古代ギリシャ文明に触れて唸ったばかりだったので、
NIKEにしようと思ったのだ。
センチとインチの換算もよく分っていないので、店員さんにそれを
話して何パターンか履かせてもらい、適切なサイズを決めた。
これまで履いていた古いのと別れを惜しみつつ、お店で処分して
もらうことにしたら次回使える割引券ももらえた。
その後てきめんに調子がいい。この靴でまた色々なとこに行ける。
何とか年末まで保ってくれると良いけれど、ダメだったらまたここで
割引券も含めたトリプルコンボで買おう。
その後、Conway Hallという伝統あるホールに行って室内楽を聴いたが、
これが良いものだった。雰囲気がとてもくだけていて、古今の作曲家が
つくったトルコをモチーフにした曲を次々に紹介するユニークなプログラム。
ある曲などは、演奏を始めてから少し経った時に、リーダーがストップを
かけ、初めからやり直した。「変なマスク(曲のタイトル)だったから」
というのが理由らしい。率直で人間的で、演奏一生懸命な人で、
これでいいのだ!という音楽と演奏への愛着が伝わってきた。
アンサンブルの中に日本人の方がいて休憩時間に話したら、
終演後にリーダーのピーターさんを紹介してくれた。
ピーターさんはAlbanyのあるDeptfordに住んでいるということだ。
Deptfordで会おうぜ! そんな話をしつつ撮ったのが、冒頭の写真。
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