4/23(土)わが友・ヤジード

2022年4月24日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note
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真ん中が彼である。いつも親切にしてくれるレストランのスタッフと。

今日は家にずっといた1日だった。
早朝にパン屋にクロワッサンを買いに行き、
それからはZoom会議が二つ。
朝に写真家の伏見さん、昼過ぎに津内口。
合い間にFacebookを投稿する。

最近は土曜日午前中の日課になっている。
この研修はさまざまな人の応援により成り立っているので、
少しでも日々の成果を伝えたいし、自分が立ち会った物事を
忘れないようにするためでもある。

洗濯などもするうちに3時になってしまう。
本当は散歩がしたい。このところ、ナンヘッド・セメタリーに
もう一度行きたいとずっと思っているが今日もそれはできなかった。
『腰巻おぼろ 妖鯨篇』一幕、佳境の長ぜりふの応酬にかなり時間と力を
持っていかれてしまった。結局、終わったのが6:30。

今日は8:00にAlbany近くのレストランを予約してあるので、
身支度してぼちぼち出かけた。語学学校入学時からの友だちヤジードが
来週末に国に帰ってしまうので、彼と食事することにしたのだ。

彼は一旦帰国し、秋からはアメリカの大学に入る。
お父さんは会社の経営者で、運転手付きのロールスロイスに
乗っているらしい。彼は12人兄弟の末っ子。
年上の兄弟たちはみんなお父さんの会社で働いているが、
ヤジードだけは医者になる道を選んだのだそうだ。

今はラマダンでもあるから、少し遅めの時間にして、
牛タンを焼いたのやパスタを食べた。
お腹が空いている彼は勢い込んで食べ始めたが限界は早かった。
このラマダンですっかり胃が小さくなってしまったと嘆いていた。

たくさんいる兄弟や、馬や車を買ってもらった誕生日の話、
お父さんの会社にいる7人の優秀な日本人の話を面白く聴いた。
日本に来たことがあり、道の綺麗さや和牛の旨さに感動したという。
厳格なムスリムの生活についてもいろいろ教えてくれた。

彼にとって英国での最後の1週間が始まるが、
お世話になったホストファミリーの家を出て、
明日からハイドパーク近くのホテルで過ごすらしい。
さすがセレブリティ。

帰り道、Albany周辺の街並みや行き来する人々にビビる彼と歩いた。
お金持ちの自信と、少年らしさが入り混じる。素直で面白い奴だ。
どうか良い医者になって欲しい。

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