4/27(月)ZOOMで稽古をしてみれば

2020年4月27日 Posted in 中野note
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1ヶ月前までは知りさえしなかったZOOMを、
いまや周りの人たち皆が当然のように使いこなしています。
必要に迫られるというのは、恐ろしいことです。

こういうご時世ですので、
我が劇団でもいっちょう使ってみようということになりました。

ちなみに私自身は家にいると
保育園に行くことが出来ない新人劇団員たちが襲いかかってくるので
会議や稽古どころではなくなります。
ですから、いそいそとハンディラボに出掛けます。
広い倉庫に一人か二人でいて、ワーワーやるわけです。

結論から言うと、公演のかなり前段階、作品研究的な本読みはいけます。
この時点での稽古は、あるべき姿そのものを達成するのが目的でなく、
あるべき姿を思い描き、共有することが目標だからです。

当然、本番直前2ヶ月の稽古がリモートでは立ち行きませんが、
今はむしろ、移動の時間を身体づくりに、
交通費を栄養状態の向上に回して欲しいものだと思います。

しかし、どうしても大変に感じることがある。

それは、リモートだとは全員の顔が均等に映っているので、
集中していない人がたちどころに判ることですね。
要するに、かえって死角がない。

無料段階では40分一区切りとなっているシステムは、
散漫になることが無いようにするための、
ひとつの助け舟ではないかとすら思えてきます。

その上で、
『唐版  風の又三郎』には、1幕に圧倒的な難しさを感じています。
大きな役柄がとにかく乱立している演目なので、
それぞれの主観をすべて検証することにとにかく骨が折れます。
さらに、極めて強引な設定のオンパレードです。

本を読み、仮説を立て、
その仮説に従って読み合わせする中で細部を検証、
結果を受けて仮説そのものを組み直し、またトライ
こういう作業のオンパレードです。

この前、ワークショップでやった又三郎vs教授の場面は、
正直言って自分のミスリードがあり、上手くいっていません。
何度でも考え抜き、読み合わせで試しながら、
早く"あるべき姿"を見つけ出さなければなりません。

そのようなわけで、ここ二週間ほどは特に悶々としています。

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