4/6(木)第一級資料、来たる!
2023年4月 6日 Posted in 中野note
これは凄いぞ!
先日、3/28(火)の投稿「誰か教えて!〜ヤングガン公演」に対し、
貴重な、あまりにも貴重な第一級の資料とお手紙が寄せられました。
送ってくださったのは、おそらく長年の唐十郎ファンであり、
私たち劇団唐ゼミ☆の常連でもあるKさん。
中には、私が気になっていたヤング・ガン公演『愛の乞食』のチラシが
入っており、Kさん自らが丁寧に整理してくださった手書き年表も
付いていました。
整理すると、下町唐座〜劇団唐組の黎明期は次の公演があったようです。
下町唐座
1988年春 『さすらいのジェニー』
1988年秋 『少女都市からの呼び声』
劇団唐組
1989年春 『電子城 背中だけの騎士』
1989年秋 『ジャガーの眼』
1990年春 『セルロイドの乳首』
1990年秋 『透明人間』
1991年春 『電子城Ⅱ フェロモンの呪縛』
1991年秋 『電子城Ⅱ フェロモンの呪縛(再演)』+ヤング・元公演『愛の乞食』
1992年春 『ビンローの封印』
という具合です。
Kさんの説明で、かなり基本的なこともわかりました。
例えば、唐さんのWikipediaで作品リストを見てみると、
それが初演のみの記述であることがわかります。
下町唐座の『少女都市からの呼び声』再演。
唐組での『ジャガーの眼』再演と『電子城Ⅱ』の春秋連続公演。
もちろん、ヤング・ガン『愛の乞食』はウィキ情報からは抜け落ちています。
このあたりの流れがよく分かったのは大きな収穫です。
これら再演物の多さは過渡期にあった唐さんの試行錯誤を
如実に想像させ、90年代半ばのカンテン堂シリーズや
2003年の『泥人魚』演劇賞総ナメ=唐組スタイルの完成の重みを
より深く、熱く感じさせます。
一方、私の仮説は崩れました。
作品内容から言って、ヤング・ガン公演『愛の乞食』→『透明人間』執筆の
流れを想像していましたが、事実はその順番に反していました。
一方、Kさんからは、1987年に李麗仙さん演出の秘演会で『愛の乞食』が
取り上げられたという情報も寄せられました。状況劇場末期のことです。
これらをどう考えたら良いのか、本読みワークショップを進めながら
同時に思案していきます。
Kさん、ありがとうございます!
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