5/11(月)尖ったものに気をつけろ!

2020年5月11日 Posted in 中野note
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今朝、ランニング中にこのようなものを発見しました。
カッターナイフの刃です。
かなり豪快に折れてしまったようで、
数えてみたら7ブロックまとまって落ちていました。

場所は近所にある松原商店街のお店の前。
前にも紹介したと思いますが、
私は横浜のアメ横ともいえる、この商店街の近くに暮らしています。

目に入ってしまった以上、
このカーターナイフの刃が起こし得る様々な事故が頭をもたげます。
車やバイク、自転車のタイヤがパンクしてしまうとか、
誰かが踏むとか、子どもが拾い上げて怪我をする、
といったようなイメージがすぐに入り乱れました。

こうなると拾わざるを得ない。
が、家まで持って帰るのは面倒だし、どうしようかと思案しました。
結局、周りを見渡して落ちていた空き缶の中に刃を放り込み、
それを自動販売機の横のゴミ箱に押し込みました。
こうすれば、ダイレクトに捨てた場合に刃がゴミ袋を破り、
外に飛び出る心配も無いわけです。

何でこんなに心配になるのだろうと、我ながらくたびれました。
しかし、ふと思い起こせば、身近にカッターナイフをひどく
恐れている人がいたことを思い出したのです。

そう。唐さんです。

大道具や小道具を作る際、カッターナイフは便利です。
薄手のベニヤなんかを切る時には、特に使いでがある。
しかし唐さんは、カッターナイフは使うなよ、
と周囲の人間を戒めるのです。
大学に教えに来られていたころ、私も何度も言われました。

きっと長年のキャリアの上で、
大事な時にケガをした劇団員たちを目にされてきたのでしょう。
カッターナイフに限らず、唐さんは尖ったものに対して敏感です。

舞台で使う小道具や、単管や丸太の結束部分が鋭角的に突き出ていると、
それを丸く削ったり、布で覆うように指示されます。
大胆かつ豪快そうに見えて、実は極めて細心、
そのようなところに鋭く目を光らせるべし、というのが唐さんの教えです。

今日は唐さんの教えのおかげで、
起こったかもしれない流血を防ぐことができました。やれやれ。

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