5/15(土)時には子育てを語る

2021年5月15日 Posted in 中野note
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↑司会は絵本作家の保科琢音さん

今日は地元の子育て世代が集まる会で、
子育てに邁進する父親として話をしてきました。
我ながらかなり無理がありますが、
前に長男が通っていた保育所の理事長さんにぜひにと言われたので、
なんでもやってみようという心意気で挑戦しました。

最近も、熱心に台本を読んでいる最中に
ヨーグルトドリンクをこぼしてきた2歳の娘に思わずガチで怒ってしまい、
かなりヘコんでいたのですが、とにかくそういう自分を偽らないようには
気をつけました。

自分の子どもが生まれて実感したことといえば、
あ、自分はそのうちに死ぬんだな、ということでした。
ルーキーがくれば、去る者もいる。
こうやって世代は交代していくことを実感すると、
かえって身軽になったようにも思いました。

唐さんはといえば、テント公演で方々を巡って留守にする他は
それはそれは熱心に子育てをされたそうです。
今年の初めに唐組が下北沢で上演した『少女都市からの呼び声』では、
ヒロインの雪子と兄の田口が、健康保険について語るくだりがあります。

あの台本のもとになった『少女都市』が書かれたのは、
おそらく1968〜69年頃。ちょうど大鶴義丹さんが生まれて
間もなくの頃です。ああいうせりふを聞くと、唐さんの時々の興味が
伝わってきて、それが妙に地に足がついているので、
切実だったり可笑しかったりして、笑ってしみじみとします。

私たち唐ゼミ☆が学生時代に上演したことのある
唐組の90年代作品『動物園が消える日』では、
『愛の戦士レインボーマン』のテーマソングが登場します。
さらに、同じアニメに出てくるキャラクターを用いて、
唐さんは『ダイバダッタ』という小説まで書いている。

きっと子育てをしながら付き合って観たテレビ番組は、
時に唐さんの創作家として本能を刺激したはずです。

何にせよ創作のネタにする。芸のこやしになっている。
子煩悩な唐さんを、私も見習いたいと思います。

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