5/19(火)上野にある地獄

2020年5月19日 Posted in 中野note
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↑これをクローズアップすると↓
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『唐版 風の又三郎』に出てくる「冥府」や「地獄」という言葉の多さ。
あれ、とても気になります。
飛行機を乗り逃げして亡くなった男を追いかける女の物語なので、
死の世界が取り沙汰されるのが当然といえば当然ですが、
それにしても気になる。

先日、都内に行く用事があり、
1時間ほど空いたので上野公園に行ってみました。
そこで見つけたのが上の写真。ロダンの『地獄の門』です。
残念ながら美術館は閉館中なので、遠巻きに見る程度でしたが。

ああ、これが唐さんが幼少期から身近に接していた
地獄かも知れないと思いました。
通称・下谷万年町、現在の北上野に育った唐さんにとって、
上野公園はごく身近な遊び場でした。
特に戦後間も無く、唐さんの小さい時には、
日暮れると男娼のたむろする恐ろしい森でもあったそうですが。
この門は昭和8年からここにあるそうです。

『唐版 風の又三郎』には「男色」も大きなトピックとして登場します。
「地獄の門」と「男娼」がない混ぜになった成果かも知れません。
やはり「地獄」、そして「門」なのです。

「天国と地獄を絵で見りゃ、地獄の方がおもしろそう」

唐さんが初演で演じた「教授」の、実に意味深な科白です。
確かに『地獄の門』のディティールも、見て飽きることがなさそう。

今度は、もっと近寄って見たいものです。

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